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詳しくはhttps://www.nagano-nichidai.ed.jp/
IBCPが全国初・幼小中高で
IBを学ぶ一条校
「ミライのチェンジリーダー」を
育てる長野発・IB×探究の
新モデル
2025年、高校が
国内初のCP認定校に
長野日本大学学園は、2023年1月、幼稚園・小学校・中学校・高等学校すべての教育課程で国際バカロレア(IB)の候補校に認定されました。子どもたちは幼小中高の各段階で発達に応じたIB教育に触れ、自分らしい学び方を自然に身につけていきます。すべてのIBプログラム(PYP・MYP・DP・CP)をそろえる環境は全国初です。さらに、2025年3月には、同高校が日本初のIB「キャリア関連プログラム(CP)」認定校となり、翌4月から「IBCPコース」がスタートしました。(2025年6月にはすべてのプログラムで認定校になりました)認定校になることで国際バカロレア機構が定める正式な修了資格を取得でき、海外大学を含む多様な進路にチャレンジできる道が開かれます。
添谷芳久副理事長・学校長は、「私たちが育てたいのは、未来を自らの手で切り拓ける“チェンジリーダー”です。IBは、考え、判断し、行動する力を自然に育てるプログラム。“100校あれば100通りのIBがあっていい”という理念にも共感しました。私たちは“長野日大らしいIB”を本気で作りたい」と話します。
「らしさ」は、取り組みのスタイルにも表れています。DPやCPの経験者を外部から招聘するのではなく、これまで生徒を支えてきた教員自身がゼロから学び、協力しながらIBを手づくりしてきました。「私たちは地方にある普通の学校、普通の教員にすぎません。でも、IBのような革新的な教育をつくれる。そう信じて、何度も話し合い、研修を重ね、認定にたどり着きました。首都圏だけではなく、地方からこうした流れが出ることに大きな意味があると思っています」(添谷)。
「IBCPコース」1期生は約20名。授業料は通常コースと変わらず、副教材代(月2万円程度)が加算されるのみです。今後はこのコースを100人規模へと拡大する計画があり、2025年4月には近隣に学生寮も開設されました。再来年には100人受け入れが可能な体制を整える見込みです。通学が難しい地域の子どもたちにとっても、「地方で、世界につながる学び」を実現できる新たな選択肢となるでしょう。
世界が選択肢になる
IBCPならではの進路の広がり
同校の「IBCPコース」の最大の特長は、日本大学の学部と連携したキャリア関連学習(CRS)です。現在、法学部・経済学部・工学部・文理学部・松戸歯学部・芸術学部・スポーツ科学部などと連携し、動画配信などで大学の授業を受講可能。高大接続型の学びをCRSに採用しているのは世界でもまれな取り組みです。
もともと進学実績も堅実で、日本大学への進学が約4割、他大学が6割を占める同校。国公立大学や医学部医学科への進学者もおり、年内入試の割合は8割近くにのぼります。手厚い個別指導体制のもと、生徒一人ひとりが安心して進路に向き合える環境が整っています。山本晃副校長は、「自分の“こうありたい”を大切にする生徒たちを、柔軟に支えていきたい」と話します。
2025年4月からは海外大学の指定校推薦にも力を入れています。IELTSTM(アイエルツ)と学内評定で出願できる指定校推薦の海外大学は102校あり、マンチェスター大学や西オーストラリア大学など、世界ランキング上位の大学も含まれています。DPのスコアが目標に届かなくても海外大学の指定校推薦もあるとわかっていれば、生徒はスコアや受験にしばられず、やりたいことに挑戦できます。今後は、IBのすべてのプログラムを幼小中高で展開する一条校として、長野から新しい教育のモデルを育てていきたいと思っています」(添谷)
毎週実施される本格的な「探究」
「日大ラボ」では地元企業と連携
中学の「探究創造コース」と高校の「探究創造学科」では、プロジェクト型学習(PBL)を中心にした探究の授業が行われています。丸1日、時間割の中にしっかりと探究の時間を設け、生徒はテーマ設定から情報収集、フィールドワーク、発表までを一貫して自分たちの手で進めていきます。授業の枠を超え、実際に地域企業と交渉するような本格的な取り組みも行われており、自分で考え、動く力が自然と育まれています。探究の時間数や体験の質は、一般のコースと比べても段違い。探究を教えたいという教員らの強い意志も、この環境を支える大きな力です。
探究的な姿勢は「ワールドツアー」や「国内ツアー」でも磨かれます。伊豆大島や南三陸、ザンビアやシンガポールなど、行き先は毎年選択制。単なる観光ではなく、地域課題の発見や解決に挑む社会貢献型の体験を通じて、広い視野と深い洞察を獲得します。「価値をつくり、動かす人を育てたい本校において、探究は、ミライのチェンジリーダーを育てるプログラムの1つです」(添谷)。地域とのつながりも重視しており、全国的にも特徴的な取り組みである「長野日大ラボ」では中学校の部活動地域移行を支援。地元企業や全国大手企業との連携や高校生向けのインターンシップなど、学びのフィールドは世界だけでなく、ここ長野にも広がっています。


添谷 芳久副理事長・学校長

山本 晃副校長


❶学内コンビニ「Nichidy」は生徒が探究プロジェクトとして実現❷高校生の探究では「日置電機」の社員寮に滞在しながらインターンを実施❸北海道、伊豆大島、韓国、ザンビアなど、国内外を訪れる「Learning Journey」❹「長野日大ラボ」長野日大が会社を設立して地元のサッカークラブを運営。2025年には読売巨人軍と提携、野球教室も開催予定❺野球部は2024年夏、15年ぶり2度目の甲子園出場