AIの急速な進化、大学入試改革など教育を取り巻く環境が大きく動いている。変化の激しい時代にあって中高の教育はどうあるべきか。東日本の私学を代表する6校の校長が、自校の教育について語った。

アルカディア市ヶ谷7階「雲取」(2025年5月13日)

監修/森上展安
森上教育研究所
代表

司会/江藤真規
(株)サイタコーディネーション
代表取締役

開成中学校・高等学校
校長 野水 勉
のみず・つとむ

駒場東邦中学校・高等学校
校長 小家 一彦
おいえ・かずひこ

聖光学院中学校高等学校
理事長・校長 工藤 誠一
くどう・せいいち
(静岡聖光学院中学校・高等学校兼務)

武蔵高等学校中学校
校長 杉山 剛士
すぎやま・たけし

北嶺中・高等学校
理事長・校長 谷地田 穣
やちだ・みのる

広尾学園中学校・高等学校
校長 南風原 朝和
はえばら・ともかず
個性認める風土で
伸びやかに過ごす

司会:江藤
Q1
私学にはそれぞれ特色があります。
まず、自校の紹介をお願いします。
本校の校名のもとになった「開物成務」は、人知を開発し事業を成就させるという意味です。伝統的に引き継ぐ教育理念として、「質実剛健」、「自主自律」、「進取の気性」を掲げており、「質実剛健」は真面目で飾り気がなく、心身ともにたくましい様を、「進取の気性」は従来の習わしにとらわれずに、積極的に新しい物事に取り組む気質を意味します。校章は「ペンは剣よりも強し」を表し、学問はいかなる権威にも屈しないという気概が込められています。相手の気持ちを思いやり、高い発信力とコミュニケーション力でリーダーシップを発揮して欲しいというのが、学校の教育方針です。

野水
(開成)
東邦大学創立者の額田豊博士は戦後の教育改革において、青少年には科学尊重の教育が為されるべきとの見識を持ち、意見が一致した元日比谷高校校長の菊地龍道先生を校長として招聘し開校しました。とはいえ、理系科目に特化した教育を行うわけではありません。科学的思考を、現象をありのままに捉え自分の言葉を使って論理的に説明することと考え、文系教科にも科学的な思考が重要であるとの認識です。よって本校では科目に偏りのない総合的なカリキュラムで学んでいます。教育理念を「自主独立の気概と科学的精神を養う」と掲げており、人類の福祉に貢献する人材を育成することが目標です。創立以来本物に触れる教育を大切にし、たとえば中1、2では通常の理科の授業のほかに「実験」というコマを設け、クラスを分割して行っています。毎回授業後にはレポートを課しています。男子校の良さは、自身を隠すことなく伸び伸び過ごせることですね。本校にはお互いの取り組みを認め合い、面白がる校風があります。昭和女子大の協力で行ったジェンダー教育の試みは、興味深い成果を示しました。何らかの形で展開していきたいですね。

小家
(駒場東邦)
聖光学院は、キリスト教教育修士会を設立母体とする、キリスト教主義の学校です。横浜山手に立地しOBに小田和正さんがいるように、おしゃれでスマートな雰囲気があるかもしれません(笑)。聖書に「一匹の羊が迷い出たら九十九匹を残して捜しに行く」との説話があるように、一人ひとりを大切にする学校です。 生徒を均一化するのではなく、それぞれの個性に応じて指導することを心がけています。近隣の女子校と一緒に活動する機会も多いですね。また本校には中国、韓国、香港、ミャンマー、ベトナム、マレーシアとさまざまな国籍の生徒がいます。外国籍の生徒たちはがんばって勉強しており、非常に積極的で日本人の生徒にも刺激を与えています。

工藤
(聖光学院)
本校は1922年に旧制7年制高校として設立されました。創立当初から「東西文化融合のわが民族理想を遂行し得べき人物」「世界に雄飛するにたえる人物」「自ら調べ自ら考える力のある人物」を三理想に掲げ、特に3番目の「自調自考」は教育の根幹を成しています。本校の特徴は、7万㎡もの自然豊かなキャンパスです。1学年4学級という規模の小さな学校ですから、生徒と教員の距離が近いのも特徴です。教員は、それぞれテーマを持って研究を続けており、それが生徒に良い影響を与え学校にアカデミックな空気を醸しています。男子校の良さは、異性の目を気にしないで伸び伸びと過ごせることですね。三大行事と称されている記念祭(文化祭)、体育祭、強歩大会は、男子校の良さがいかんなく発揮され、大いに盛り上がります。入学当時はあどけなかった少年が、たくましく成長して行事を仕切っている姿を見るのは、うれしいですね。

杉山
(武蔵)
本校は、札幌南高等学校長であり北海道教育委員会教育委員長を務めた山口末一が創った、創立40年の若い学校です。「目は高く足は大地に、めざすなら高い嶺」を校訓とし、世界で活躍するリーダーを育てています。学業はもちろん、心身を鍛えるために、開校当初から体育の授業で柔道とラグビーを必修としています。入学時は頼りなく見えた中1生が、卒業時は初段を取って黒帯を締め、たくましいラガーマンとなって卒業していきます。昨年は、東京・パリ夏季世界大会男子81㎏級で連覇を果たした永瀬貴規選手が来校し、講演会を開催しました。勉強面では、ほとんどの生徒は塾や予備校を利用せず、学校の授業と講習だけで受験に臨む「学校完結型の学習」を行っています。併設の寮には、学習サポート体制を整えた「青雲寮コース」が開設されています。

谷地田
(北嶺)
本校は2007年に女子校から共学になり、現在の校名に変更して新たなスタートを切りました。18年たって、ちょうど成人を迎えたところです。本校の特徴は「本科」「インターナショナル」「医進・サイエンス」の3つのコースを持つ、多様性のある学校だということ。また外国出身の先生が25名おり、国際的な雰囲気があります。私が初めて来校した時、品格を感じる学校だと思いました。本校は教育理念に「自律と共生」を掲げていますが、加えて知性と品格を磨いていきたいです。

南風原
(広尾学園)
毎日の授業が探究
アカデミックな研究も

司会:江藤
Q2
探究活動やグローバル化は、今の教育に欠かせないものとなっています。
取り組みについて教えてください。
広尾学園の生徒がどのような探究活動を行っているのか、各コースから1つずつ具体例を紹介しましょう。本科の女子生徒はジェンダーやLGBTに関心を持ち、高校1年の時に「全性愛論~自由恋愛と異性愛規範を見つめ直して~」という重厚なテーマで論文を書き、それが慶應義塾大学の高校生論文コンテストの最優秀賞「小泉信三賞」を受賞しました。さらにその論文が評価され、東大法学部の推薦入試に合格しています。医進・サイエンスはもともと研究活動がメインのコースですが、その医療研究チームが「睡眠時無呼吸症候群」に着目。中華料理チェーンの日高屋とコラボし、お店のテーブルに無呼吸症候群を啓発するポップを置かせてもらいました。ポップにはQRコードを貼り付け、お客さんがコードを読み込むとアンケートに繋がる仕組みです。今後はアンケートの結果を分析して、新たな啓発活動に繋げていく予定です。インターナショナルコースでは、生徒のチームが、1年かけて人工衛星を開発しました。それを搭載した宇宙ベンチャー「スペースワン」のロケットに発射後に異常が生じて、残念ながら人工衛星に託したミッションは達成できませんでしたが、大きな一歩だったと思います。

南風原
(広尾学園)
探究活動では「英語教育・国際理解」「航空宇宙・自然科学」「医療理解・医学部進学」「北海道の自然・歴史・文化」「プログラミング的思考能力」「芸術・芸能への関心・触れ合い」「法律理解・リーガルマインド」「経済理解・ビジネスリーダー」「投資・資産管理や運用」の9つの探究型プログラムがあり、幅広い分野の学問に触れ合うことで、生徒は能動的に進路探索をすることができます。北嶺生全員がこのプログラムに取り組み、英語教育ではハーバード大学やMITで講義を受講するほか、学生と一緒に英語を使ったワークショップを行います。航空宇宙分野では、JAXAやNASAで研修を行います。また、地の利を生かした世界自然遺産の知床でフィールドワーク実習を行うほか、アイヌ文化を理解する研修も実施しています。裁判所見学や医療探検では、弁護士の指導による模擬裁判や医師の指導による模擬手術体験なども行います。行事のひとつに全校登山がありますが、中1は標高の低い山からチャレンジし、高2では最難関となる北海道最高峰「旭岳」の登頂に挑みます。

谷地田
(北嶺)
「自調自考」の理念通り、本校は探究があふれているような学校です。旧制高校という成り立ちもあり、リベラルアーツが根付いています。各教科とも、専門的な内容まで深め、授業は分割も取り入れて少人数で行っています。理科では箱根での地学巡検や八ヶ岳での天文実習を行い、社会科では卒業論文を作成しています。高校には各教科を横断する「総合講座」があり、たとえば東北の僻地医療、長崎の対馬で地域課題などをテーマに取り上げてフィールドワークを行っています。また同じキャンパスに大学が隣接しており、高校生に開放している講義を、放課後に受講する生徒も多いですね。グローバルは、武蔵ならではの取り組みがあります。中学ではドイツ語、フランス語、中国語、韓国朝鮮語から1言語を選択必修としており、希望者は高校で選択し、履修した生徒の中から優秀者を最大2ケ月間、提携校へ派遣しています。海外という不慣れな環境のなかで、生徒はそれぞれテーマを持って研究活動を行っています。もうひとつが「RED」という科学を英語で学ぶイマージョン教育。放課後や長期休暇に開講し、他校の生徒にも開放してディスカッションを中心に学んでいます。

杉山
(武蔵)
中1から高3まで「学びと思考」という講座を開設しました。「PCリテラシー」「グローバル」「思考法」の3本を柱に、たとえばChatGPTを使って読書、パソコンで計算しながら文化を探るなど、新しい試みを取り入れています。PCはこれからの時代、使いこなせるようにならなければいけません。講座では1年を通して、パイソン入門からアルゴリズム、画像処理、機械学習、ディープラーニングに繋げていきます。英語に関しては、本校はディベートの強豪校。「英語ディベート同好会」が神奈川県高等学校文化連盟の「連盟賞」を受賞。2023年度に開催された「即興型英語ディベート全国大会」では、経験者部門と初心者部門でダブル優勝しました。3人ひと組で行うのですが、うち1人は一般入試の生徒。保護者には「帰国生でなくても充分同等の力がつく」と話しています。思考法では「マクロとミクロの視点」「仮説思考」「因果推論」などをテーマにしています。学びで大切なのは、自身で「問い」を立てること。問いを繰り返すことで、点だった学びが一本の線になるのです。

工藤
(聖光学院)
本校は授業が探究活動そのものです。たとえば漢文の授業では、項羽と劉邦の朗読劇を作って演じさせたり、公民の授業ではグループごとに政党を作って模擬選挙を行ったりしています。宿泊行事は中1の林間学校から始まり、中3の奈良京都研究旅行、高2の修学旅行と、生徒の学びに自主的な要素が増していくよう配置しています。いずれも、文献による事前調査、レポートや論文の執筆、プレゼンテーション等から成る総合学習です。希望者対象の課外活動では、海洋プラスチックゴミの研究、東北を訪れ東日本大震災、原発事故の現場の視察、裁判傍聴などを行っています。また、有志生徒により、大学と企業がコラボした社会人、大学生対象の「特別講座」で、震災復興を絡めたビジネスモデルを発表したり、奈良大主催の歴史フォーラムにおいて新発見の山城について研究発表したりといった活動もありました。グローバル活動は、台湾の学校と姉妹校協定を結び、交換留学や現地でのシンポジウム参加等の機会があります。そのほかベトナムでのスタディツアー、オーストラリアのターム留学なども設定しています。

小家
(駒場東邦)
本校では、日常の授業が探究活動の役割を果たしています。社会では学校の周辺をフィールドとして地理・歴史の観点を含めた調査・発表を少人数の班ごとに行う地域学習を実施しています。理科では、実験や観察を頻繁に行い、夏休みに日本学生科学賞へ応募することを目標に課題研究を行っており、実験計画やレポートの書き方などを指導しています。修学旅行の行き先は、委員の生徒が候補ごとに魅力的なテーマを立ててプレゼンを行い、生徒の投票で決定します。その後、綿密な計画・打合せをしてコースを決めますが、中には地元の方と議論して企画を実施することもあり、地元の放送局の取材を受けることもありました。また、本校には「ペン剣基金」という研究支援制度があり、生徒が個人、あるいはグループで研究したい内容をプレゼンし、採択されると申請に基づき最大50万円ほどを支援します。昨年夏、中高生向けの自動運転ロボコン(GLOBAL TECH2024)大会で、開成チームが日本大会で優勝、ボストンのMITで開かれた世界大会で3位に入賞しました。そのチームの1人は、ペン剣基金に採択されていました。他にも高2・高3のコンピュータ部の2人の生徒が、食堂の食券をスマホで予約しpaypayで決済できる仕組みを作りました。さらには2人が卒業しても運用できるように、自分達でOBに呼びかけてメンテナンスをしてくれる会社を見つけ出しました。卒業生も各分野で活躍しています。ピアニストの角野隼斗さん、ダンサー兼IT教育エンジニアの鷲見雄馬さん、イエール大に進学した笠井淳吾さんは日本語生成AIを支援する会社を創立、その他花火師やホテルの経営など、多彩な分野で活躍しています。

野水
(開成)
社会で活躍する先輩が
母校の後輩を支援

司会:江藤
Q3
いずれも難関大学への実績が高いですが、キャリア教育、進学指導は?
ほぼすべての学校活動に全員で取り組み、仲間との「共働」や「共有」に重きを置いているため、自然と生徒どうしの絆が深まり「大学受験も全員で挑もう」という、受験は団体戦という雰囲気が作られていきます。本校の大学受験では、医学部進学をめざす生徒が多いのが特徴で、国公立大医学部医学科の現役合格率では2020年から2024年は5年連続で全国1位(※1)、2025年は全国2位(※2)でした。医学部志望の生徒を支援するため、本校では「メディカルスクール」を実施し、さまざまな病院の協力のもと、多くの医療探検を実施しています。その中には、礼文島での「Dr.コトーキャンプ」もあり、へき地での医療の現状を学ぶ機会もあります。また、キャリア教育の一環として、OBの医師を招いて講演会や座談会を開催し、毎回満席になる盛況ぶりとなっています。難関大の実績も上がっており、今年は東大へ14人が合格しました。

谷地田
(北嶺)
※1:インターエデュ・ドットコムより2024年7月
※2:サンデー毎日2025年4月27日号より
今年は東大に昨年の2倍の18人が合格しましたが、海外の大学にも多くの合格者が出ていて、アメリカ東部の伝統的な大学であるアイビーリーグの中の4校に6人が合格しました。海外の大学は高額な学費がネックとなりますが、本校では、「奨学金を得るところまでが進路指導」という方針で、実績のあるスタッフが指導・助言を行っています。キャリア教育については、毎年3月に「スーパーアカデミア 最先端と最前線の超一級講座」の日が設定されており、各分野のトップを走る専門家36人が二コマ連続して講義をします。生徒は興味・関心のある講義を二コマ、自由に選んで受講します。この講座を聴いて、自分の進むべき道のヒントを得た生徒がたくさんいます。また、この講座があるから広尾学園に進学したという生徒もいます。

南風原
(広尾学園)
400人のうち約150人が東大、70~80人が医学部に進学します。進学先を指導することはないのですが、先輩や同級生が大勢行く大学を目指す傾向があるようです。海外大学も増えており、サポートの拡充をはかっています。英語の先生だけだと負担が重すぎるので、留学アドバイザーをお願いして週に3日来て頂いています。本校のプログラムではないのですが、年間70人ほどが海外のサマースクールに参加しています。キャリア教育に関しては、卒業生がさまざまな分野で活躍しており、来校して体験談を話してもらっています。

野水
(開成)
キャリア教育は、中学校から始めています。保護者の協力を得て仕事のインタビューをしたり、第一線で活躍しているOBに講演してもらったりしています。会社や研究室を訪問する機会も多数設けています。OBはユーグレナ創業者の出雲充さん、富士通社長の時田隆仁さん、JAXAの村上豪さんなどがいます。

小家
(駒場東邦)

アルカディア市ヶ谷7階「雲取」(2025年5月13日)
自習室は夜の9時まで、日曜祝日や長期休暇も開いており、予備校や塾を利用せずそこで勉強している生徒が多いですね。お互いに励まし合うことで、勉強にも身が入るようです。海外に進学する生徒も増えています。学校のプログラムだけでなく、高2の時に自身で見つけた財団から奨学金をもらって留学し、そのまま現地の大学に進学する生徒もいます。校内に留まらず、外に向くのはいいことだと思っています。キャリア教育は、卒業生に来てもらったり、夏休みに会社や病院を訪れて5日間実習させてもらったりしています。将来を考えるヒントになり、とてもありがたいですね。

工藤
(聖光学院)
最近は海外の大学に進学する生徒も増えているため、入学初年度に限り、例年二人で分配することになりますが、年間支給総額500万円を上限とする給付型の奨学金を設けています。東大の合格者は、今年は23名でした。決して少なくはないのですが、かつての武蔵は小規模校ながら60~80人くらいが進学していたことから、色々言われます。現在、「進路希望の実現」に向けて様々な取組をしており、在校生の学力の様子などを見ても、近い将来、武蔵は本質的な教育を行いながらも結果として東大合格者数も増えていくとみています。大切なことは、「たった一度の人生で何をするか」という将来の志を考えさせることです。そのための仕掛のひとつとして、本校はさまざまな分野で活躍している先輩が多くいることから、新たに東大研究室訪問を行ったり、来校して生徒に話してもらったりして、生徒の志形成を刺激しています。また、志を実現させるためには、学力の保障も必要なので、夏休みなどに進路補講の講座を組織的に開講するようになりました。

杉山
(武蔵)
各校特色を持つ私学
自分に合った学校を

司会:江藤
Q4
AI時代に対するお考えと、受験生や保護者に一言お願いします。
AIを利用することで、より質の高い成果物を生み出すことができるようになってきましたが、学校にとって大事なのは生徒の内面の質を高めることです。AIにそれをサポートするような力があるのかも見極めつつ、広尾学園が生徒にとって最高の環境を提供できるよう、努めていきたいと思います。

南風原
(広尾学園)
本校では、中学生全員がiPadを持って、使いこなしています。入学後、生徒たちは行事やクラブ活動にも熱心に取り組み、伸び伸びと学校生活を楽しんでします。個性の強い子どもも、本校に来ると必ず友達を見つけられます。

野水
(開成)
AIの膨大な情報に向き合ううえでますます必要になるのは、主体的に自らの言葉を用いて考えることであり、考えるのを止めないことであると思います。私学はそれぞれの理念に基づいた特色ある教育をしています。私学のメリットは、自分にあった学校を選べるということ。受験生の皆さんが、「ここで学びたい」と確信をもって言える学校に出会うことを強く願っています。

小家
(駒場東邦)
AIには膨大な知識や情報量がありますが、人間のような感覚は持っていません。だからこそ感性豊かな中高時代に、美に対する感動、共感、新しいものに対する発見を大事にしてもほしい。私学はそれぞれが小さな組織体なので、時代の変化に合わせて即応できることが強みです。それぞれの学校が強みを持っているので、自分にあった学校を見つけてください。

工藤
(聖光学院)
AIが発達した時代だからこそ、自調自考がより大切になってきます。武蔵の環境の中でまさに「自調自考のエンジン」が形成されていきます。また、武蔵はどの生徒にも居場所があり、それぞれの興味・関心を伸ばすことができる良さがあります。「学校は心地良いか」と生徒にアンケートを取ったら、5点満点のうち4.2点でした。学校は楽しくなければいけません。本校は、それがかなう学校です。

杉山
(武蔵)
AI時代だからこそ、北海道という大自然の中で、いろいろな実体験ができることが本校の特徴です。併設の青雲寮には、沖縄や九州、関西、関東と全国各地から生徒が集まっています。寮生活では困難なことも生じますが、仲間とともに乗り越えてたくましく成長することもできます。一緒に暮らすことで絆が深まり、生涯の友達も見つけることもできます。私たちも全力で子どもたちをサポートしますので、寮生活で自主自立の精神を身につけ、伸び伸びと学校生活を送ってみませんか。

谷地田
(北嶺)
本日はありがとうございました。

監修:森上

〒116-0013 東京都荒川区西日暮里4 丁目2番4号 TEL.03-3822-0741
学びの特色
東大合格者が44年連続で全国1位(大学通信調べ)ですが、近年では海外大学への進学者も増えています。難関大学へ大勢の合格者を輩出する進学校として知られていますが、勉強だけでなく部活動や委員会活動も活発です。生徒が自主的に運営する行事も盛り上がり、勇壮な運動会は開成をめざす受験生のあこがれとなっています。24年度には新校舎が完成。フリースペースが随所にあり、生徒同士が議論したり、教員や生徒が談笑したりしている姿が見られます。



〒154-0001 東京都世田谷区池尻4-5-1 TEL.03-3466-8221
学びの特色
9室ある実験室はいつもフル稼働。通常の理科のほかに少人数の「実験」の授業を設けているのは、科学的思考を養うことを重視する教育理念によるものです。本物に触れ、自らのことばで表現する探究学習は、理科実験にとどまらずあらゆる教科で実践され、調べ学習や討論、発表、論文執筆等の機会を通して総合的な学力を養っていきます。生徒主体で行われる体育祭・文化祭といった行事も充実。学年を超えた切磋琢磨の場として、感受性や思考力を磨くことに大きく寄与しています。



〒231-0837 神奈川県横浜市中区滝之上100番地 TEL.045-621-2051
学びの特色
キリスト教主義の聖光学院は「紳士たれ」という信念を掲げ、高い見識や教養を身につけた人物を育てます。20年以上前から、教科の枠にはまりきれない学びとして、聖光塾や土曜講座など特色ある教育を取り入れ、生徒がテーマを持って学んでいます。IC教育が充実しているのも特徴で、生徒は段階を追って高いスキルを身につけます。聖光学院を卒業した研究者が「聖光アカデミアの会」を組織し、年に数回来校して保護者と生徒を対象にセミナーを行っています。



〒176-8535 東京都練馬区豊玉上1-26-1 TEL.03-5984-3741
学びの特色
自然豊かなキャンパス、研究心あふれる教師陣、分割授業による少人数教育など「自調自考」を実践する環境が整っています。「独創的で柔軟」な武蔵の校風を表すように、卒業生も各界で活躍しています。在校生の校外での活躍も目立ち、日本倫理・哲学グランプリ金賞、国際情報オリンピック出場、朝永振一郎記念「科学の芽」最優秀賞など枚挙にいとまがありません。22年度に創立100周年を迎えたことを機に「新生武藏」の旗を掲げて改革を進めています。



〒004-0839 札幌市清田区真栄448番地の1 TEL.011-883-4651
学びの特色
1学年120人の少数精鋭からなる完全中高一貫の男子校。その半数は、学習サポートが充実した青雲寮で生活しています。生徒の進路探究・進路探索を応援する「9つの探究型プロジェクト」では、ニュージーランド語学研修、ハーバード大学英語研修など、英語教育に特化したプログラムを実施します。また、JAXA・NASAでの航空宇宙に関する研修も実施するなど、多様な学問と触れ合うことで生徒は自己適正を知り、能動的な進路選択を行うことができます。



〒106-0047 東京都港区南麻布5-1-14 TEL.03-3444-7271
学びの特色
改革以来、めきめきと実力を伸ばしてきた広尾学園。医進・サイエンスコースは6年を通して研究活動を行っています。中学では理数研究の授業で研究の土台を作り、高校からさらにレベルの高い研究にチャレンジします。最先端の設備が整い、大学の研究室と一緒に研究を行っている生徒もいます。インターナショナルコースは日本人と外国人教員の2人担任制で、HRはすべて英語。中学クラスはAGとSGの混成で、前者は英語でほとんどの授業が行われています。


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