緊急事態宣言などにより他県への移動、不要不急の外出を控えたため、でかける機会が減るなか、「日産セレナ家族の思い出」に関する調査※が日産自動車によって行われた。そこで「思い出の減少」がはっきりと数字で示された。
※2021年9月実施「家族の思い出調査」日産自動車調べ(n=600人)

■約9割が、家族のおでかけや旅行の回数が減ったと回答

 長引く自粛生活、おでかけや旅行スタイルの変化。そんななか「家族がどんな思いで過ごしているのか?」「家族の思い出づくりがどう変化しているのか?」という思いから行われた「家族の思い出調査」。発表されたその集計結果から子どもの思い出の減少の実態が明らかになった。この試みを指揮したキーマンに話を聞いた。

「寄せられた自由回答の項目では、予想通り『おでかけを我慢している』『子どもがおでかけできないよねとあきらめている』という回答が多く、『夏のイベントにいけない』というコメントも目にしました。例年なら夏は思い出づくりに格好な季節、それなのにです」と語り始めたのは、日産自動車でセレナのチーフ マーケティング マネージャーを務める丸地隆史氏。

■日本の家族の生の声が集まった貴重な調査結果

丸地隆史(まるち・たかし)氏日産自動車株式会社 日本マーケティング本部 チーフ マーケティング マネージャー
丸地隆史(まるち・たかし)氏
日産自動車株式会社 日本マーケティング本部 チーフ マーケティング マネージャー

 日産セレナは、1991年にデビューしたミニバンで、現行型のC27が5代目。日産独自の100%モーター駆動「e-POWER」と、自動で制御して運転操作を支援するシステム「プロパイロット」を搭載した、広い室内などを誇る人気モデルだ。

「デビュー以来、セレナは常に家族の思い出づくりをコンセプトに掲げてきました。家族が安心してドライブを楽しめる性能やメカニズムに加えて、充実の装備を持ち、家族の思い出を支えてきた歴史があるクルマです。長引くコロナ禍のなか、家族のおでかけをセレナがもっとサポートできないかと考え、日本の家族の生の声を集めようとしたのが、今回のプロジェクトの始まりです」

 実際に胸が締め付けられるような思いがする回答もあったと丸地氏は言う。調査に参加した親からの自由回答コメントは、子どもたちの姿が目に浮かぶような内容ばかりだった。

「あきらめぎみに、お子さんが自分自身に言い聞かせているようなコメントも寄せられ、なかには、ヒーローショーが中止になった時に『ヒーローがコロナになったのかなぁ』とお子さんが言っていたというエピソードもありました。子どもにとって大事な外出の機会が奪われていることに、子を持つ親としても心が締め付けられる思いでした」

■家族の幸せを追い求めてきたセレナの歴史。

 コマーシャルのキャッチフレーズを見ても、セレナが家族の幸せと一緒に歩んできたことがわかる。「モノより思い出」(1999年~)に代表されるように、歴代セレナのCMのキャッチコピーは、いずれも家族の思い出づくりをテーマにしたものばかりだ。

「3代目セレナの『みんなのりなセレナ』というキャッチコピーは、みんなで乗って家族の思い出をたくさん作りましょうというテーマで、『じんせい初は、セレナ発。』は、セレナででかけて子どもにいろんな体験をしてほしいという思いを込めています。現在のC27では『乗ってるあいだも、思い出に』というフレーズを用いました。クルマは、単なる移動空間ではなく、その移動の間にも楽しみがあって、家族の思い出の一ページに欠かせない存在です。しかも、コロナ禍のいま、家族だけになれるスペースの価値にも注目されています」

■7つのライフスタイルを提案したカタログを公開。

 調査結果から、家族が十分におでかけを楽しめず、思い出づくりの機会が減少している状況を受けて、日産セレナはコロナ禍で減ってしまい、かつ変化が乏しくなってしまった家族の思い出を取り戻してほしいという思いから、「思い出を、よくばろう。」というメッセージを掲げた。その一環として、「コロナ禍でも安全に楽しくおでかけしたい」という家族の声に向き合い、「思い出をよくばる7つのおでかけスタイル SERENA e-POWER NEW LIFESTYLE CATALOG」を公式サイトで公開。セレナの広い室内空間を活用しながら、コロナ禍におでかけを楽しむ7つのヒントを紹介する。

 公開された思い出づくりの提案は7テーマ。混雑のピーク時間帯を避けて「夜明けを待たずに出かけよう」と、車中泊して早朝ピクニックを楽しむ“オフピークレジャー”や、そのほか、ゲーム機やタブレットのバーチャルな世界ではなくリアルな体験や、大自然を家族のプライベート空間に変えることなどが提案されている。どのアイデアも難しくなく気軽に試せそうなものばかりだ。

「コツを知りたいという声にお応えして、私たちなりに考えたものが、7つのNEW LIFESTYLE CATALOGです」と話す丸地氏。日本中の家族ごとに思い出づくりのスタイルがあって、今回の提案がそのきっかけになればと願っている。丸地氏の強い思いからあふれ出る言葉は、セレナの持つ可能性を示唆しながらも、3人の子どもを持つ親の目線に立っていた。

「室内空間が広いセレナにバーベキューセットをたくさん積んで、近場にバーベキューに出かけるだけでも楽しいものです。今回のカタログのテーマのひとつである『リビングを大自然に持ち出そう』という発想に近いのですが、ふだん家の中でやっていることを屋外に持ち出すちょっとしたお出かけでも、子どもたちにとってかけがえのない思い出になるはずです。お取り寄せを自宅で楽しむのはこれまでの常識ですが、現地の人気グルメをテイクアウトして、混雑を避けるために車内で味わうのもいいですよね。セレナの車内は広く、パーソナルテーブルも付いていますから、景色も楽しみながら、家族だけの最高のレストランにしてしまおうというわけです。夏の思い出は、夏しかできないと決めつけないで、夏の思い出を取り戻すことも、セレナから発信していけたらと思います。花火もいつだって楽しめます。子どもは花火が大好きですから、きっと笑顔をたくさん見られそうですよね」

■いろいろな思い出の作り方があることを発見していただけたら。

 100%モータードライブのセレナe-POWERはアクセル操作に対して、素早く思い通りに加速するので、山道の上り坂もストレスフリーの頼もしさ。もし帰り道に高速道路の渋滞に遭遇しても、アクセル・ブレーキ、ハンドルの操作をクルマがアシストしてくれる「プロパイロット」が頼りになる。セレナは、シートアレンジなどユーティリティー性に優れるのも特長だ。たしかにセレナは家族の思い出づくりにうってつけだ。

「NEW LIFESTYLE CATALOGは、7つのテーマで提案していますが、どれかを実行してみてほしいというわけではありません。あくまで一例にすぎず、日本中の家族の分だけ楽しみ方や思い出づくりの方法があるはずです。コロナ禍でも、いろいろな楽しみ方があるので、あきらめずに家族で思い出づくりをしてほしい、それならやってみよう、そんな行動を起こすきっかけをセレナが提供できたらと思います。セレナは、家族の思い出や家族の絆といったことをテーマにした取り組みができるブランドでありたいし、そうあるべきだと思っています」

 コロナ禍の影響で減少した家族の思い出づくりに、自動車メーカーとしてできることがないかと邁進する丸地氏。彼の話を聞いて、子どもたちとNEW LIFESTYLE CATALOGを一緒に見ながら、どんな思い出づくりがしたいか子どもの意見を引き出すことが、親としてできることのひとつだと感じた。

「思い出をよくばる7つのおでかけスタイル SERENA e-POWER NEW LIFESTYLE CATALOG」
詳しくはこちら

提供:日産自動車株式会社