[PR]がん治療をしながら働き続けるために、大切なのは早期発見と周囲のサポート

 今や、働く世代にとっても企業にとっても、「がんとの共生」は大きなテーマだ。株式会社ポーラは、2018年に「がん共生プログラム」を立ち上げるなど、がん治療に向き合う社員やビジネスパートナーのサポートに力を入れている(詳細は下図)。社内ではがん経験者からの情報発信も行っている。今回は「治療からの仕事復帰」「治療と仕事の両立」を経験してきたお2人に、体験者だからこその貴重なお話を伺った。

■3回のがん手術を乗り越え、仕事復帰

 トータルビューティー事業部販売促進室の大島敦子さんが、初めてがんに罹患したのは00年のことだった。

「会社の健康診断で乳がんが見つかったんです。当時はまさか自分ががんになるなんて考えてもいませんでしたからショックでした。もう会社に戻って来られないのではないだろうかという思いもよぎりましたし、今後女性として生きていけるのかという不安もありました」

 早期発見だったことも幸いし、手術は成功。苦しい思いをしながらも2カ月の放射線治療を経て職場復帰を果たした。しかし、それから17年後、再びがんに。17年2月に乳がん、9月には胃がんが見つかった。胃がんとわかったときには、父の苦しい胃がん治療を見ていたので、とても落ち込んだ。

 ただ、病気への向き合い方については1度目と2度目以降とでは変化があったという。

がんを経験してもこんなに元気に働ける。その姿を通して周囲を勇気づけたいトータルビューティー事業部 販売促進室 大島 敦子さん
がんを経験してもこんなに元気に働ける。その姿を通して周囲を勇気づけたい
トータルビューティー事業部 販売促進室 大島 敦子さん

 「最初のがんのときは1人で思い悩んでいたのですが、2度目のときはほかの入院患者さんに積極的に話しかけるようにしたんです。入院仲間に相談に乗ってもらったり、情報を教えてもらったりすることで、だいぶ気持ちを和らげることができました」

■職場の上司や仲間が気遣い、支えてくれた

 そして何より大島さんを支えたのは、仕事への意欲であり、職場の仲間の支えだった。職場の上司や同僚は、手術と治療で体力が低下した大島さんを気遣い、無理をせずともできる仕事に取り組めるようサポート。当初は、半日勤務なども交えながらペースを取り戻していったという。

「早く仕事に復帰したいという思いが、つらい治療を乗り越える原動力でした。それを支えてくれる周囲の思いやりは本当にうれしかったですね」

がんへの罹患を通して健康への関心も高まっていった。がんそのものについてはもちろん、栄養バランスの取れた食事や睡眠などについても勉強。乳がんに関する知識を測るピンクリボン検定も受検した。こうして身につけた知識は仕事に直接生きているという。

「食品や生活アイテム、美容小物などの製品に関して、販売を担当する方々に研修を行うのが私の仕事です。その際には、製品に絡めて健康に関する情報発信も行っています」

 また、大島さんは3回のがんを含めて6回手術を受けているが、そんな自身の経験も積極的に伝えているという。

「がんは早期発見できればそれだけ治療も楽になります。そのためには健康診断をきちんと受診してほしいですね」

■妊娠時に婦人科を受診し異常妊娠が見つかる

 健康管理センターで看護師としてグループ社員の健康相談などに携わる池田亜希子さんに病気が見つかったのは18年のこと。通常妊娠のつもりで産婦人科を受診した際、胞状奇胎(異常妊娠)の疑いありと診断された。

「非常に珍しい病気ですが、私自身、医療職としてこの病気については知っていましたし、40歳での妊娠だったので何かあったときの覚悟はしていました。ただ、それにしてもまさかという思いでしたね」

AYA世代にはがんや女性特有の病気に関してもっと知ってもらいたいですねポーラ・オルビスホールディングス 健康管理センター 看護師 池田 亜希子さん
AYA世代にはがんや女性特有の病気に関してもっと知ってもらいたいですね
ポーラ・オルビスホールディングス 健康管理センター 看護師 池田 亜希子さん

 胞状奇胎はとにかく進行が早い。思い悩む暇もなくすぐに手術を受けたが、その後、侵入奇胎という全身に異常細胞が転移するというがんに近い病気に進行し、再び手術をすることに。この手術後も症状の基準となる数値が下がらなかったため、6クール(4日間治療し、10日間休みが1クール)の抗がん剤治療に入った。診療がある日は朝早めに病院に行って治療を受け、その足で出社。フレックスタイムを利用し、以前と同様に働き続けた。

「治療後の体調などは毎日会社に連絡を入れていました。仕事を続けられたのは周囲のサポートや心遣いがあったからこそだと感じています」

■がんに罹患した社員の言葉で価値観が変わった

 以前は看護師として、治療の間は仕事を休んで治療に専念することがいいのではないかと考えていた。しかし、健康管理センターに相談に来たある社員の話を聞いて考え方ががらりと変わった。

「『仕事をしているからこそ、自分が求められていると感じ、自分の命の価値を再確認できる。それが治療へのモチベーションになる』という言葉にすごく共感したんです。私も今回、まずはやってみて、つらかったらそのとき考えようと」

 副作用もあった。吐き気などは薬で抑えられたが、髪の毛が抜ける、手先がカサカサになるといったアピアランスに関する問題は特に女性にとっては大事な問題。主治医だけでなくアピアランスの外来やがんに特化した看護師などに相談し、情報を得ることの大切さも実感した。

 現在はほぼ完治。つらい病気を乗り越えた池田さんは、看護師として、さらに病気の経験者として、AYA(思春期と若年成人)世代に向け、「晩婚化や出産の高齢化が当たり前になっているが、中にはがんや女性特有の病気で妊娠が難しくなることもある。リスクについてもっと知って、早期発見に努めてほしいし、計画的にライフキャリアを形成してほしい」とメッセージを送る。


朝日新聞ネクストリボンプロジェクト公式サイト

提供:株式会社ポーラ

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