渋沢栄一が信奉した「論語」からの助言 「姉妹が互いに比べてみじめな気持ちに」と心配の父親へ (1/3) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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渋沢栄一が信奉した「論語」からの助言 「姉妹が互いに比べてみじめな気持ちに」と心配の父親へ

連載「子育ての悩みを「論語」で解決!」

山口謠司dot.
※写真はイメージです(写真/Getty Images)

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 NHK大河ドラマ「青天を衝け」の主役である実業家・渋沢栄一が信奉していたことで、いまふたたび「論語」が注目されている。論語は、2500年前の思想家・孔子の教えをまとめた書物で、生き方の指針となる言葉の宝庫だ。「仁(=思いやり)」を理想の道徳とし、企業経営だけでなく、迷える現代の子育てにも役立つ言葉がたくさんちりばめられている。現代の親の悩みに対する処方箋として、「論語パパ」こと中国文献学者の山口謠司先生が、孔子の格言を選んで答える本連載。今回は、「姉妹間で互いに比べて劣等感に悩む娘たち」を心配する父親へアドバイスを送る。

【相談者:11歳と10歳の娘を持つ40代の父親】
小学5年生と4年生の娘を持つ41歳の父親です。小さいころから仲のいい姉妹なのですが、「妹は成績が優秀だけど自分はダメ」「お姉ちゃんは習字がうまいけど自分は書けない」など、互いを比較しては自信をなくし、みじめな気持ちになっているようで心配です。親としてはそれぞれいいところを褒め、比較しているつもりはまったくありません。これから思春期を迎えるにあたり、父親として2人にどう接したらよいでしょうか。また、本人たちが、劣等感や嫉妬を乗り越える方法はありませんか。

【論語パパが選んだ言葉は?】
・季康子、問う、仲由(ちゅうゆう)は政(まつりごと)に従(したが)わしむ可(べ)き与(か)。子曰わく、由(ゆう)や果。政に従うに於(お)いてか何か有らん。曰わく、賜(し)や政に従わしむ可き与。曰わく、賜(し)や達。政に従うに於いてか何か有らん。曰わく、求(きゅう)や政に従わしむ可き与。曰わく、求や芸。政に従うに於いてか何か有らん。(雍也第六)

【現代語訳】
・季康子がたずねた。「子路は政治に用いるのにふさわしいでしょうか?」
孔子がおっしゃった。「子路は果断である。政治の任につくのに、何の難しいことがありましょうか」

季康子がたずねた。「子貢は政治に用いるのにふさわしいでしょうか?」
孔子がおっしゃった。「子貢はものの道理に達している。政治の任につくのに、何の難しいことがありましょうか」
季康子がたずねた。「冉求(ぜんきゅう)は政治に用いるのにふさわしいでしょうか?」
孔子がおっしゃった。「冉求は技芸に優れている。政治の任につくのに、何の難しいことがありましょうか」


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