近年の社会の変化を受けて、多くの中高一貫校が重視しているのが、グローバル教育と理数教育だ。その中で、本当に力を入れている学校はどこなのか。「カンペキ中学受験2019」(朝日新聞出版)から、「受験のプロ」とも言える学習塾の塾長・教室長が選んだ中高一貫校をランキングでお届けする。

※表中の「私」は私立、「公」は公立。2017 年のデータ(データ協力/大学通信)
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※表中の「私」は私立、「公」は公立。2017 年のデータ(データ協力/大学通信)
※表中の「私」は私立、「公」は公立。2017 年のデータ(データ協力/大学通信)

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 首都圏の301学習塾の塾長、教室長に、「グローバル教育」と「理数教育」に力を入れている学校を聞いた。5校連記で記入してもらい、最初の学校を5ポイント、次を4ポイント……として集計した。

 表を見てほしい。「グローバル教育に力を入れている学校」のトップは三田国際学園だ。15 年に戸板中・戸板女子高が共学化して校名を変更し、グローバル人材育成に力を入れる学校に生まれ変わった。2位は八雲学園だ。創立以来、英語教育に力を入れ、英語の授業時間数が多いことで知られる。今年から共学校に替わる。以下、目白研心、広尾学園、佼成学園女子の順となった。すべて共学校と女子校だ。16位の文化学園大杉並も今年から共学校に替わる。

 全体を見ると文部科学省が推進する国際的に活躍するグローバル・リーダー育成を目指した「スーパーグローバルハイスクール」の指定校が多いのも特徴だ。

「理数教育に力を入れている学校」ランキングでは、トップは昨年の4位から躍進した宝仙学園だ。元は女子校だったが、07年に共学の理数インターを設置し、理数教育に力を入れている。2位は東邦大付東邦、3位は広尾学園、4位は文京学院大女子、5位は小野学園女子だった。

 全体を見ると東邦大、芝浦工業大、工学院大、東京電機大など、理系の大学付属校が目立つのが特徴だ。高大接続教育への期待や、大学の協力を得た施設、設備が整っていることも理由と見られる。また、海城、攻玉社、豊島岡女子学園、巣鴨、吉祥女子など、理数教育に力を入れている上に、大学合格実績で理系に強い学校も評価されていることがわかる。

(大学通信・安田賢治)

カンペキ中学受験 2019 (AERA進学BOOK)

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安田賢治
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