休校が明けてしばらくたち、小学校の授業は通常モードに戻りつつあります。持って帰ってくるプリントやテストに間違いがあれば、親としては心配になってしまうもの。おうちで楽しく勉強できる方法はあるのでしょうか? そこで、「AERA with Kids夏号」(朝日新聞出版)から、勉強嫌いな子でも取り組みやすい教材の選び方のポイントや具体的な教材を紹介します。選んでくれたのは、幼児期から楽しく思考力を伸ばしてくれることで人気の学習塾「花まる学習会」の竹谷和先生と梅崎隆義先生です。
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学習習慣が定着していない、あるいは勉強嫌いな子には、子どもの気持ちに寄り添い、ときには親子で楽しみながら取り組めるような教材を選ぶのがいいと2人の先生は言います。
「低学年の子どもにとって、文字量が多い教材は『大変そう……』とネガティブになってしまうことがあります。普段読んでいる本を参考に、このくらいの文字量だったら対応できるかなという教材を選んでください。教科書の文字サイズも一つの基準です」(竹谷先生)。
「子ども自身が心ひかれるもの、親から見て取り組んでほしいもののバランスには気をつけたいところです。両方を買って1日おきに順番にやるなどすれば、やらされ感なくできます。また、1日1ページと決めていたら、どんなに余裕があっても『もっとやったら』などと強制しないことが大切です。やるべきことを終えたら、自由時間にしてあげましょう」(梅崎先生)。
「低学年の子は『見通し』を立てるのが得意ではありません。大人にとっては『すぐ終わる』と判断できる量でも、子どもには絶望的な量に思えてしまうこともあります。『7日目』『レベル3』などと、分量や難易度がわかりやすく示されているものが取り組みやすいと思いま
す。中高学年なら、この分野を強化したいなど自らの問題意識をもとに、本人に選ばせるといいでしょう」(竹谷先生)。