中国はもともと「GAFA」をはじめとしたアメリカ企業に国や国民の情報が流れないように、これらの企業を厳しく規制し、中国独自のインターネット網を構築してきました。
「BAT」と呼ばれる三つの企業がその代表格。4億人以上の利用者がいる検索エンジンBaidu、ネットショッピングサイトAlibaba、SNSのウィーチャットを運営するTencentです。世界で最も人口の多い中国。その影響力はアジアやアフリカで強くなっています。
私たちが毎日どんな言葉を検索し、何を買って、どのような話題に「いいね」をつけるのか。あなたのインターネット上でのありとあらゆる行動は記録され、データ化されて企業に送られています。GAFAの4企業に限らず、多くのサービスでこの手法が使われているのです。
(※)GAFAに動画配信サービス大手のNETFLIXを加えて「FAANG」などと呼ばれることもある。
【アメリカ4大IT企業 GAFAに情報が集中!】
私たちが毎日どんな言葉を検索し、何を買って、どのような話題に「いいね」をつけるのか。あなたのインターネット上でのありとあらゆる行動は記録され、データ化されて企業に送られています。GAFAの4企業に限らず、多くのサービスでこの手法が使われているのです。
【便利さの裏側に目を向けよう!】
例えば、あなたがSNS上で投稿した写真や動画は、人工知能(AI)のトレーニングにも活用されています。世界中から集まるさまざまなパターンの画像や映像をAIに学習させることで、AIはどんどん精度を上げて賢くなっていきます。AIを活用したい企業からすれば、みなさんが写真や動画をどんどん送ってきてくれるのですから、こんなにありがたいことはありません。
【今月のポイント】
・インターネットのサービスは無料だが、代わりに、企業に「個人情報」を渡している。
・「GAFA」とは、アメリカの4大IT企業「Google」「Apple」「Facebook」「Amazon」の頭文字。
・今、ヨーロッパを中心に、GAFAへの情報集中の規制を強化する動きが広まりつつある。
※月刊ジュニアエラ 2019年2月号より