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詳しくはhttps://riseisha.ed.jp学園全体の教育活動を高度化する
「学術基盤センター」を新設
同校は2024年4月から従来の教務組織とは別に新たな校内組織として「学術基盤センター」を新設した。その目的は①世界にひらかれた視野を持つ人材を育成する教育プログラムを開発する②主体的な学習者を育成する探究的な学びをデザインする③全ての生徒や教師の学びを支え、学園全体の教育活動を高度化する、の3点だ。
経緯について同センター長の松本浩欣先生はこう語る。
「たとえば論文を書く場合、知識だけでなく、何が課題かを見つける力、収集した資料を読み解く力、調べた結果を論理的にわかりやすく伝える技術などが求められます。これらの力はどんな科目にも共通する学びの基盤となる能力です。これまでは各教科の担当が逐次これらを教えてきましたが、教員の多忙化や非効率を招いていました。そこで学術の土台となるこうした力を専門的に研究し、校内で情報を共有して教員や生徒の学びを下支えするようにしました」
「ここが世界だ」と実感できる
多言語多文化教育
センターは「多言語多文化」「図書館情報」「言語技術」「探究」の4教育部で構成。それぞれの部がめざすのは何だろうか。
多言語多文化教育部ではインドネシアの生徒との交流会開催、オーストラリアやマレーシアの大学との提携などを通じ、校内にいながら世界中の多様な文化や価値観に触れる機会を作る。
「世界は外にあるのではなく、今私たちが立っているここが世界だと実感できるよう、環境を整えていきたい」と松本先生は力を込める。
図書館情報教育部ではICTを含む情報リテラシーを深める。例えば研究の際の引用や参照のルール、著作権などの扱いだ。
言語技術教育部では、豊富な指導実績を持つ、つくば言語技術教育研究所の指導、監修のもと、世界標準の母語教育=言語技術教育を実施。すでに同校では23年度から言語技術教育を中高一貫カリキュラムに取り入れている。
「論理的な文章がすぐに書けるようになるなど、生徒たちの言語技術は着実に伸びているとの手応えをつかんでいます」
探究教育部では、物事の本質を探り、課題を主体的に解決していく探究的学びを全ての教育活動に取り入れていく。
「学びの基盤となる力を中高の6年間で系統立てて修得することで、高校を卒業するころには大学生にも負けない学力がついているはずです」
アメリカの大学へ推薦
入学が可能なDDP
学術基盤センターが2024年度から始めた活動の一つがアメリカの名門進学校と提携した「U.S.Dual Diploma Program(DDP デュアル・ディプロマ・プログラム)」だ。これは同校に通いながら2年間、オンラインのライブ授業を受講するなどしてプログラムを修了すれば、高校卒業時にアメリカの高校の卒業証書が授与され、修了生は全米のハイランキング(トップ2〜8%)18大学への推薦入学が100%保証されるというもの。受講には英検®2級以上の英語力が必要だが、進学先の新たな選択肢として注目されている。
松本 浩欣学術基盤センター
センター長
❶4号館校舎❷DDP校内説明会の様子❸図書館入口❹言語技術教育:授業風景の一コマ
提供:履正社中学校・高等学校
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