〒983-0045 宮城県仙台市宮城野区宮城野二丁目4-1 TEL.022-256-4141
詳しくはhttps://www.sendaiikuei.ed.jp/shukoh/国際バカロレア機構の
認定校として人間性と学びに
向かう力を育成する
国際バカロレア機構(IB)の認定校だ。IBは世界的に有名な教育プログラムで、「多様な文化の理解と尊重の精神を通じて、より良い、より平和な世界を築くことに貢献する、探究心、知識、思いやりに富んだ若者の育成を目的としています」と発信している。秀光中学校の加藤聖一校長室長が話す。
「本学園の教育目的には『家庭人・社会人・国民・世界人として能く其の本務を尽し得る人物を養成すること』という一文があり、そもそもIBの使命と重なっています。互譲、切磋、練磨、規律、寛容、感謝、奉仕という本学園の『生活信条七箇条』も『探究する人』『信念を持つ人』『思いやりのある人』といったIBの学習者像と共通する部分が少なくありません」
IBのプログラムに関しては、高校1年生まではMYP、高校2、3年生はDPに則った授業を受ける。MYPでは高校1年次に集大成として個々の興味に応じたテーマを選び、独自の成果物を作成するパーソナルプロジェクトを経験。DPでは高校3年次に8000文字の論文を仕上げるエクステンドエッセイに挑戦する。2024年度からは日本語と英語によるDLDP(Dual Language Diploma Programme)と、英語のみで行われるELDP(English Language Diploma Programme)が同じ宮城野校舎で学ぶようになり、異文化交流がより活発化されている。
自らの意思で道を切り開く
IB認定校と言うと、英語力の向上や海外大学進学が強調されがちだが、同様に人間性と学びに向かう力の育成を重視する。同校では「民主的文化国家の形成に貢献し世界平和と人類の福祉増進に寄与する」という教育目的のもと、社会や世界とつながる時間も多い。加藤校長室長は言う。
「たとえば中学2年次には世界の課題解決型シミュレーションである『ワールドピースゲーム』を経験します。地域や世界の仕組みを早くから知ることは、自身が将来何をしたいのかを考えるきっかけになっています」
学園自体もIBも社会や世界に貢献できる人物の育成に力点を置いており、生徒たちにもその自覚がある。加藤校長室長は手応えを感じている。
「自分が将来何をしたいか、どんな職業に就きたいかという夢から逆算した学びや進路選びをしています。自らの意思で道を切り開く姿は本当に頼もしいです」
卒業後を見据えた
探究の時間が充実
秀光中学校では起業家や企業と連携した講座を開いたり、カナダIB校でのグローバルリーダーシップアカデミーに参加したりして、体験を通した探究活動を重視している。探究の集大成がDPの2、3年生が取り組むエクステンドエッセイ(EE)で、生徒たちは興味のある歴史的出来事や文学作品などを取り上げ、日本語で8000字の論文をまとめる。加藤校長室長は「EEは大学生の卒業論文レベルです」と話す。
加藤 聖一校長室長
❶対話が重視されており、中学校からグループ学習が多い❷秀光中学校の生徒たちは秀光コースでの探究型授業に取り組むことを目指している❸中学生は学びに向かう力を育む❹授業では教師が探究のテーマや単元で学ぶ重要概念について説明する
提供:学校法人 仙台育英学園 秀光中学校・仙台育英学園高等学校