〒231-8653 神奈川県横浜市中区山手町88番地 TEL.045-641-1004
詳しくはhttps://yokohamafutaba.ed.jp/highsch/
生徒のチャレンジを応援する学校
自分らしく生きるための6年間に
カンボジアツアーで
平和について考える
本校は『すべての人がそれぞれの価値を持った大切な人である』というキリスト教的価値に基づいた教育を行っています。学校目標を『人と世界、未来をつなぐ』と掲げているように、キリスト教の精神は他者とのつながりを重視しますが、実は最初につながるべき相手は自分です。自分がやりたいことは何なのか、そのために何をやるべきなのか、知ることが大切です。本校は勉強はもちろん、行事や部活などいろいろな場で自分とのつながりを見つけることができる学校です。
本校の特徴は教員と生徒の距離が近いこと。先生方は一人ひとりの生徒を大切にし、どんな質問や相談も受けとめ、ていねいに答えています。やりたいことを応援しようという風土があるためか、生徒は自分の興味・関心を見つけていろいろなことにチャレンジしています。
自分を知るためには、外の社会や世界に目を向けることも必要です。本校は世界に姉妹校があり、複数の留学プログラムもあります。春休みには、スタディーツアーでカンボジアを訪れました。博物館を訪れ生々しい内戦の跡に心を痛めたり、またスラムの厳しい環境の中でたくましく生きる子どもたちに感動したり、生徒にとって実り多い旅行でした。生徒が率先して子どもと遊んでいる姿を見て、場を与えられれば誰しもが輝くことができると実感しました。
また総合の探究でボランティアを体験しますが、東日本大震災のボランティアに参加したことをきっかけに、能登地震では直ぐに募金活動を行うなど、生徒自ら積極的に行動しています。
国際交流というつながりでは、お隣の姉妹校サンモールインターナショナルと交流を行っています。マザー・マチルドが居留地に初めて作った学校で、お隣同士という感覚で生徒を交換して授業を受けたり、クラブ活動を一緒に行ったりしています。23年度はキリスト教主義の学校というつながりで上智大学と、さらに医療・生命科学の総合大学である北里大学と連携協定を結びました。大学のアカデミックな学びとつながることで、生徒の意欲を高めていきたいと思います。
このように、建学の理念が変わることはありませんが、具体的な学校の在り方は時代に応じて改革を進めております。放課後特別講座も充実させ、また今までの準制服に加えて、スラックスや夏の暑さに対応した速乾性のあるポロシャツも導入しました。
私たちは中高6年間だけを見ているのではありません。卒業してからの人生が長いのですから、中高での体験や出会いを通じて、自分らしく生きていくための指針を中高で見つけてほしいと思います。
豊かな体験の場で、
将来につながる学び
横浜雙葉では『人と世界、未来をつなぐ』をテーマに、探究活動を行っています。中1では調べ学習や質問の仕方などの探究のスキルを学び、中2では『自然との関わり』をテーマに校外学習を中心に活動、中3からは社会との関わりを学びます。夏休みを利用し、さまざまな福祉団体でボランティアを体験。体験を通して自分に何ができるか考えます。
さらに高1は視野を広げ、日本社会や世界に目を向けます。NPOの活動に参加しながら課題を見つけ、解決するための方法を考えます。
「東北の被災地へ出かけたり、船員をサポートする船員司牧(ステラマリス)に参加したり、ホームレスの炊き出しを手伝ったりしています」(佐藤教頭)
年度末には自分たちが行った活動や課題について、全校生徒と保護者に向けて発表します。
高2は培った技術や知識を活かして、各自がテーマを決め取り組みます。昨年は「自然の形に沿った建築は有効か」「血液型と病気の罹患率」「ドローンの自律飛行」などのテーマにチャレンジしました。活動の成果は、内容によってプレゼン、またはポスターセッションで発表します。高1生は来年を控えて、熱心に質問する姿が見受けられました。
進学を控えた高3生は、将来について考えます。
「社会で活躍しているOGの話しを聞き、グループで話し合いをします。最終的に学校生活を振り返りつつ、志望大学への進学についての考察をまとめます。結果的に推薦の志望理由書にもなっています」(佐藤教頭)
広がる多様な進路
東大理科Ⅲ類合格も
一連の探究活動は推薦型入試で成果を上げ、23年は東北大医学部、名古屋大工学部、東京工業大など難関国立大の推薦型入試に合格者を出しました。
「名古屋大学へ合格した生徒は、工業プラントを作りたいと、先端的な研究を行っている同大へ志望しました」(佐藤教頭)。
一般入試では、最難関の東京大学理科Ⅲ類や慶應大学医学部への合格者も輩出しました。理系に進む生徒が多いのも特徴で、24年は理系志望者が92人と文系77人を上回っています。
「海外大学への希望者もいるので、サポート体制を整えていきたいと思います」(佐藤教頭)。
生徒の未来は、ますます多彩に広がりそうです。
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生徒広報部始動
学校をアピール
「自分たちで学校の魅力を伝えたい」という生徒の希望を受け、23年「生徒広報部」を発足。有志を募ったところ、登録者は130人にのぼった。広報部の吉田先生は「どのようなことができるかを考え、生徒の生の声が 受験生に1番喜ばれる。との結論に達しました」と語る。夏休みの学校ツアーでは、少人数グループを生徒が案内。宿題や部活など、受験生の質問に答えて好評を博した。学校説明も自分たちが企画、写真やイラストなどを制作しパワーポイントを作ってプレゼンテーションを行った。
「生徒目線で学校の良さを率直に伝えてくれました。自分の得意分野で活躍したり、積極的に受験生と関わったりするなど、本校生徒の学びにもなっています」
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木下 庸子校長
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佐藤 亙教頭
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サンモールインターナショナルで、合同授業を行う横浜雙葉の生徒たち
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❶理科の実験。中学は実験・実習の時間を多く設定し、科学への興味関心を高めている❷東北被災地でのボランティア活動。生徒は様々なボランティア活動に参加している❸生徒ホールで語らう生徒たち。校内には生徒が自由に使えるフリースペースが随所に設けられている
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Chromebookを使って作成した、パワーポイントでプレゼンテーション
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毎年行われる球技大会。種目はバレーボール、バスケットボール、ソフトボール、卓球の4種目。クラス一丸となり熱く盛り上がる