「探究学習」の導入や総合型選抜の拡大など、教育の現場が変化している。日本を代表する私学は今、どのような教育を行っているのか。ホットな話題、探究活動、高大連携を柱に、昨年に引き続き同じメンバーで、自校の教育について語った。
アルカディア市ヶ谷7階「雲取」(2024年5月10日)
監修/森上展安
森上教育研究所
代表
司会/高橋真実
森上教育研究所
アソシエイト
開成中学校・高等学校
校長 野水 勉
のみず・つとむ
駒場東邦中学校・高等学校
校長 小家 一彦
おいえ・かずひこ
聖光学院中学校高等学校
理事長・校長 工藤 誠一
くどう・せいいち
(静岡聖光学院中学校・高等学校兼務)
武蔵高等学校中学校
校長 杉山 剛士
すぎやま・たけし
北嶺中・高等学校
校長 谷地田 穣
やちだ・みのる
広尾学園中学校・高等学校
校長 南風原 朝和
はえばら・ともかず
卒業しても母校を慕う
教員と生徒の強い絆
司会:高橋
Q1
学校は時に故郷に例えられます。
先生にとって学校はどのような故郷でしょうか。
私は校長に就任して6年目になりますが、とても居心地の良い学校です。生徒たちも伸び伸びと学園生活を送っていて、広尾学園が将来、彼らにとって大切な故郷となることと思います。
南風原
(広尾学園)
創立39年目の若い学校で、私は33年間勤めています。私にとってもいろいろな経験を通して成長させてもらった母校のような存在です。卒業生は約3600名で、在校生・卒業生・保護者を含めてファミリーのようですね。
谷地田
(北嶺)
「武蔵愛」という言葉があり、今年4月の文化祭はその武蔵愛が爆発したようでした。掲げたテーマは「超えていく」を意味する「beyond」、シンボルはトビウオです。コロナ禍前に戻るのではなく、コロナ禍を超えて前に進むという、生徒の意気込みにあふれた文化祭でした。
杉山
(武蔵)
本校に勤務し46年たちましたが「この通学路を46年間歩いてきた」と思うと感慨が湧きますね。最初の教え子は63歳になっており、卒業生が子どもや孫を連れて遊びに来ます。自分の若い時代を知っている先生が学校にいて迎えてくれる。これが私学の良さだと思います。
工藤
(聖光学院)
コロナ禍の収束とともに、同期会や、職場や地域を共にする皆さんによる同窓会が、まさに堰を切ったように盛んに開かれています。特に、昨年リニューアルされた食堂が、会場として人気を集めています。私自身は公立校出身なので、本校に奉職した当初はよくわからなかったのですが、35年過ごして私立の母校愛が理解できるようになり、うらやましく感じるようになりました。
小家
(駒場東邦)
本校は2021年に150周年を迎え、周年事業として新校舎を建築しました。23年度の夏には食堂ができ、同窓会を開きたいという申し出が相次ぎました。卒業生は各学年だけでなく、地域や職種、職場で同窓会を組織しており、各会が食堂を使って同窓会を開いています。80歳の方々の同窓会も120名が集まり、そのエネルギーに圧倒されました。私も50年前の卒業生ですが、生徒と先生の仲が深い学校だと感じています。
野水
(開成)
本物の体験を通して探究心が育まれる
司会:高橋
Q2
それでは本日のメインテーマのひとつである
探究のお話しを伺いたいと思います。
本校の教育は、探究的な学びと親和性があります。帝国大学の予備門とも言える7年制高校の伝統を引き継ぎ、今でも根底に教養教育があります。教員のほとんどは大学院の修士や博士を取得し、授業のかたわら自身の研究も続けています。そのため各教科は専門性が高く、実習やレポートが多いですね。理科の地学巡検や天文実習、社会科の卒業論文はその典型と言えます。高校には各教科を横断する「総合講座」があり、たとえば東北を見聞し僻地医療について考えたり、長崎の対馬で地域課題について考えたりするなど、フィールドワークを行っています。
杉山
(武蔵)
本校は、東邦大学の創立者である額田豊博士が、元日比谷高校校長の菊地龍道先生を校長として招請し、理系教育を重視した新しい学校として設立されました。理系重視といっても理系の科目だけをやるのではなく、人文科学、社会科学においても科学的な思考が必要だという理念です。その理念に共鳴する教員が集まって作った学校なので、創立当初から一貫して、本物に触れて自分で考える、探究的な学びが行われてきました。いまの若い先生方が試行錯誤しながら探究的な学びを実践しているのも、創立の理念を受け継ぐものだと感じています。
小家
(駒場東邦)
医進・サイエンスコースは6年間「研究活動」を行います。まず中学で土台を作り、高校では個人が専門的なレベルの研究を行います。同コースの志願者は多く、学校はその熱意に応えられる研究環境を整えていかなければなりません。学会で発表するレベルの研究も生まれていますが、それは、あからじめ研究領域をある程度絞り、教員が責任をもって指導できる体制を整えているからだと思います。たとえば「生物の遺伝子研究」のような大きな柱を立て、その中で個々がテーマを選んでいきます。そうすることで大学の研究室のように研究成果の蓄積ができ、次の展開に繋がります。研究発表会には大学の先生も足を運んでくれ、そこから大学の研究室に参加するようになった生徒もいます。同コースの生徒が研究に打ち込む姿を見て他コースの生徒も刺激され、本科コースの探究論文もレベルが上がってきました。
南風原
(広尾学園)
首都圏のように恵まれた環境ではないのですが、本物に触れる機会を多く作るようにしています。グローバルや医療、法律など、九つのプロジェクトを立ち上げ、研究者や大学の先生、専門家を呼んで講演や授業を行っています。さまざまな分野を体験して欲しいので、希望制ではなく全員が参加します。今年からは金融教育をテーマに、地元の銀行に協力を依頼して授業を行っていきます。実際に投資・資産管理や運用を生徒自身に体験させます。多様な分野と出会うなかで、生徒は自分がやりたいこと、将来研究したいことを見つけていきます。医学部志望者が多いので、医療関係の講座が多いですね。月に一度は現場の医師に講演をしていただいたり、病院を見学させてもらったりしています。離島で、僻地医療を見学することもあります。
谷地田
(北嶺)
25年前から聖光塾や土曜講座、選択芸術など特色ある教育を取り入れ、それぞれの生徒がテーマを持って取り組んでいます。探究活動は中3から高2年まで、連続してデータサイエンスを導入しました。中3は手を動かすことを大切にし、タミヤなどと連携しロボットやゲームのプログラミングと制作を通して、AIの仕組みについて学んでいます。高1、2年は問いの立て方、ビッグデータの処理、さらにプログラミングをレベルアップしていきます。高2・高3の数学の指導をしている教員が情報の免許を取って指導に当たり、大学院生にアシストしてもらっています。これからの時代、ICTの基本的な教養がないと、世界と太刀打ちできません。中1から全員がChromebookを携帯、文部科学省のDXハイスクールに採択されて補助金が下りたので、Adobeと契約し生徒に自由に使わせるなど、ICT環境を充実させています。学園祭ではスマホで決裁できるシステムを構築したり、案内をQRで読み込めるようにしたりするなど、生徒は教室で学んだスキルを実装に結びつけています。
工藤
(聖光学院)
本校は体験に通じた学びの土壌があり、たとえば理科の実験・実習、社会科のフィールドワークが探究学習に繋がっています。修学旅行は生徒たちが行き先を投票で選び、どういうコースでどんな活動を行うかということを自分たちで決めます。一昨年は、建築家・隈研吾さんの原点をテーマとして、高知県の梼原町を訪れました。修学旅行前に生徒が連絡を取り、隈さんに講演会を開いていただきました。本校にはペンケン基金という、研究に補助金を出す制度があります。公募制で、研究したい内容をプレゼンし、採択されたら中味に応じて数万から80万円の補助金を支給します。研究の成果は学園祭などで発表しますが、なかには単年で終わらず2、3年続くものや、大学の研究室との共同研究に発展し学会で発表した生徒もいます。
野水
(開成)
大学のアカデミックな
学びに刺激を受ける
司会:高橋
Q3
連日、高大連携のニュースが流れてきます。
どのように取り組まれていますか。
医学部との連携が多いですね。北大や札幌医大の医師に授業を行ってもらったり、医療現場や研究室を訪ねたりしています。生徒に与える影響も大きく、医師の仕事が具体的に理解できるようになり、進路を考えるきっかけにもなっています。たとえば心臓血管外科の先生の話を聞いて重要性を理解し、同科に進みたいという生徒もいました。授業のあとは座談会を開催しますが、生徒からはいろいろな質問が出されていましたね。東京の大学を訪問するツアーも行っています。この前は、本校に東大工学部の先生に来ていただいて講演をしていただき、東大を目指したいと決意を新たにした生徒もいました。やはり本物にふれることで触発されます。これからも大学と繋がりをさらに強くしていきたいですね。
谷地田
(北嶺)
一例をあげますと、本校OBの東京大学先端科学技術研究センター・稲見昌彦教授が、中1生の研究室訪問を受け入れ、講義を行ってくれます。バーチャルリアリティや拡張現実を研究し透明人間まで作りだしてしまった稲見先生の講義は、生徒にとって非常に興味深い体験で大いに刺激になっているようです。隣接する東邦大学医療センター大橋病院では、卒業生医師の協力を得て「ブラックジャックセミナー」が開催されます。本物の手術用具を用いた外科医体験です。3年続けて行ったのが、昭和女子大学の学生と本校の生徒による、ジェンダーについて考えるプログラム。「ディズニーのお姫様の肌の色」がテーマの時は、「考えてみたこともなかった」と、ジェンダーの視点に開眼したようでした。その他、希望者対象の研究室訪問などの機会を数多く設定し、生徒の興味関心を耕す試みを続けています。
小家
(駒場東邦)
本校はいろいろな大学に近いという環境にあり、部活単位で、大学の研究室を訪問しているようです。講演会として、専門の教授に量子コンピューターの講演をしてもらったこともあり、かなり難解な内容でした。医学部関係は千葉大学、東京医科歯科大学、順天堂大学が毎年見学会を催してくれ、生徒が出かけて医療現場を見学しています。
野水
(開成)
本校はいくつかの大学との連携も始まっていますが、それ以上に、研究発表会やキャリア教育のための講演会など、学校の教育プログラムを通して、大学との交わりが自然に生まれてきています。そのような交わり、つながりが後輩に引き継がれるという流れもできています。医学部志望者も多いのですが、医療は特に実際に体験しないとわからない領域だと思います。その点、本校の卒業生の保護者を含む大学の医療専門家の支援で、病院実習などを体験させていただけるのは非常にありがたいです。
南風原
(広尾学園)
高1生対象に、毎週土曜日に卒業生を中心とした大学の先生などから、講演を聞く機会を設けています。医学に関しては医師同窓会があるので、メンバーが講演したり、進路の相談に乗ってもらったりしています。ただ本校は学校に縛り付けない教育を大切にしているので、大学とのMOU(Memorandum of understanding=基本合意書)にこだわるよりも、開かれた学びを大切にしています。今は学外でもいろいろな講座を開いており、参加したい講座があれば「授業はいいからそっちに行きなさい」と、勧めることもあります。マスコミは高大連携を、総合型入試に有利だとか、お互いにプラスになるとか喧伝していますが、高大連携の本来の真意は、開かれた学びの機会を増やすことだと考えています。
工藤
(聖光学院)
中高生にとっては大学の学びは刺激になり、単発ではなく続けていくことが大切だと思います。その点本校は恵まれており中高と大学が同じ敷地あって、生徒は放課後大学の講義を聴きに行っています。大学は国際教育に力を入れており、ロンドン大学と提携して、必要な単位を取るとロンドン大学の学位を取得できるパラレル・ディグリー・プログラムを取り入れました。そのファンデーション・プログラムは、高校生も取ることができます。他にも経済学部の起業家教育の授業を受けて、いろいろな起業コンテストに参加する生徒もいます。東大研究室訪問は3年目になるのですが、研究室を見学し、学問の話をしたりディスカッションしたりしています。医療体験はNPOと連携し、離島に1週間滞在し医療現場を視察するようなプログラムを行っています。さらにREDという、科学を英語で学ぶオープンプログラムがあり、立ち上げから10年経って非常に成果も上がってきたので、今年度から国際部から離れ独立した組織に昇格しました。
杉山
(武蔵)
海外大志望者増加
幅広く活躍する卒業生
司会:高橋
Q4
進学支援や、どのような人材を輩出しているのかご紹介いただけますか。
ユーグレナを創立した出雲充さんが本校出身です。東大在学中にバングラデシュを訪れ貧困の実情を見たことがきっかけとなったようです。その時着目したのがミドリムシだったわけですが、友人に相談したところ、東大の同級生は将来性があるかどうかもわからないからやめた方がいいと。本校の同期生たちは、面白そうじゃないかと背中を押してくれたそうです。本校には、自分とは違う興味関心によるこだわりを持った取り組みを、忌避するのではなく、「面白そう」と言って盛り上げる風土がある。教員も、生徒が面白いと感じる授業を目指して熱が入ります。
小家
(駒場東邦)
10年ほど前から、海外大学に進学する生徒が出てきましたね。「学校で支援して欲しい」という要請を受けて、前・柳沢幸雄校長が体制を整えました。イエール大学へ進学した笠井淳吾君がスパコンの富岳を使って日本語生成AIを支援する会社KotobaTechnologiesを設立したり、ハーバード大学に進学した大柴行人君が教授と一緒にAIの脆弱性を診断するプラットホームを開発したりしています。最近は芸術分野でも、角野隼人君がショパン国際ピアノコンクール・セミファイナルに残ったり、鷲見雄馬君がフリーのバレーダンサー兼IT人材教育エンジニアとして活躍したりしています。
野水
(開成)
長い人生ですから、生徒には「複線の人生設計をしなさい」と話しています。いろいろな道があり、進路を1つに決める必要はない。本校の卒業生は大学教授や研究者が多いのですが、シンガーソングライターの小田和正さん、宇宙飛行士の大西卓哉君、パリ国際大会へ出場が決まっている荒川龍太君というボート選手もいます。
工藤
(聖光学院)
前身の女子高時代から帰国子女の支援体制があり、それが現在まで引き継がれています。インターナショナルコースを中心に、海外の大学へ進学する生徒が多いのですが、進学先が多様化し、入試の仕組みも多様化しているので、専門的な支援体制が必要です。海外出身の教員が25人おり、日本人スタッフと協力してこれまでの海外進学実績を支えてきましたが、まだ充分ではありません。そこでこの4月から、海外進学を専門的に担当するスタッフに新たに加わっていただきました。インターナショナルコースの生徒から刺激を受け、他コースから海外大を目指す生徒も出てきているので、支援体制をいっそう強化することで生徒の希望を実現させていきたいと考えています。
南風原
(広尾学園)
本校は校長面談を行っています。「人生で何を実現したいのか、どういう生き方をしたいのか」と質問を投げかけることで、将来について考えて欲しいからです。最近は海外大学を目指す生徒も増えてきたので、しっかりした支援体制を作っていきたいと思います。卒業生はいろいろな分野で活躍しているのですが、ノーベル賞候補に挙がっている睡眠学の柳沢正史さん、「日比谷音楽際」の実行委員長を務めた亀田誠治君は本校卒業生です。在校生も活躍しています。パリで開かれた合成生物コンペティション(iGEM)大会高校生の部で、優勝する快挙をあげました。日本はいくつかの高校が集まった混合チームで、リーダーは本校生徒です。世界から126チームが参加し、決勝は中国との争いになりました。
杉山
(武蔵)
アルカディア市ヶ谷7階「雲取」(2024年5月10日)
本校も国際社会で活躍する卒業生が増えてきました。国連やJICAで活躍している卒業生や、世界的デジタルアート企業のチームラボ取締役である堺大輔さん、北海道を代表するコンビニエンスストア、セイコーマート代表取締役の赤尾洋昭さん、東大工学部を卒業してダンサーになった上西隆史さんなどがいます。もちろん世界や都会で活躍することもすばらしいのですが、本校は北海道の学校ですから、赤尾さんのように地元へ戻り、地域に貢献する人材も育てていきたい。医学部進学者が多いですが、大きな病院だけでなく僻地医療に携わるような、社会や人のために尽くしたいという人物も育てていきたいと思います。
谷地田
(北嶺)
好奇心を刺激する自然体験を大切に
司会:高橋
Q5
最後に、受験生にメッセージをお願いします。
本校は首都圏とは違う、北海道の大自然に囲まれた学校です。併設の青雲寮では全国各地から集まった多様性のある生徒たちが共同生活を営み、共にいろいろな経験をして過ごすことで、一生涯の友情が芽生えます。本物に触れさせる寮独自の行事やイベントも多く、様々な体験を通して自分の道を切り開くような人物を育てています。毎日学校見学会を行っているので、札幌へぜひ一度遊びに来て下さい。
谷地田
(北嶺)
最近は中学受験が再燃していますが、低年齢化しないことを願っています。低学年のうちから受験対策の勉強をするよりは、自然の中で植物や生物と親しんで欲しい。保護者のみなさんへは、自然のなかで子どもを遊ばせ、いろいろな興味を伸ばすために、博物館や美術館に連れ出してください。「オタク」のように、好きなことに夢中で取り組む子どもが、後伸びすることが多いのです。子どもの好奇心・探求心を大切にして欲しいと思います。
野水
(開成)
野水先生のおっしゃった、受験が低年齢化しないようにというのは全く同感です。今日のお話だけでも6つの学校の特徴が出てきましたが、私学はそれぞれに個性を持っており、豊富な選択肢がある首都圏の受験生は恵まれています。本校は3つのコースがあり、学校内での選択肢もあります。女子生徒にとっても男子生徒にとっても居心地の良い学校です。ぜひ来校して、伸び伸びした学園風土を味わって下さい。
南風原
(広尾学園)
南風原先生がおっしゃったように、私学は建学の精神によって特色があります。いろいろな学校を見学して「この学校面白そうだな」という学校に出会って欲しい。私学に進学するためには入試を避けて通れませんが、点数や偏差値に一喜一憂するのではなく、いろいろなことに興味を持って体験し、それぞれ自分の感性を磨いて欲しい。体験して感じたことの一つ一つは小さなことでも実はすべてに学びがあり、科学的思考はそういう学びをたくさん積むことで深まります。自信を持って最後まで力を尽くして下さい。
小家
(駒場東邦)
学びのキーワードは、面白そうという好奇心だと思います。受験勉強は大変だと思いますが、面白がるという本質を忘れないで欲しい。武蔵は入試問題を面白くしようと、作っています。お土産問題がその一例で、入試をぜひ楽しんで下さい。中高時代というのは人生の基盤を作る大事な時期。本校で思う存分、好奇心を満足させるような学びを体験して欲しいと思います。
杉山
(武蔵)
私学の良さは、学校を選ぶことができることだと思うので、ぜひ足を運んでいろいろな学校を見ていただきいですね。本校は新しい学びを取り入れ、その時代に応じた教育を行っています。ただ本校はカトリックのミッションスクールで、創立以来の「魂を揺さぶる教育」が変わることはありません。どんなにAIが進んでも、温もりを伝えられるのは人間だけであることを、忘れないでほしいですね。
工藤
(聖光学院)
本日はありがとうございました。
監修:森上
〒116-0013 東京都荒川区西日暮里4 丁目2番4号 TEL.03-3822-0741
学びの特色
開成は「質実剛健」「進取の気性と自由」「自主・自律」を教育理念に掲げています。勉強だけでなく運動や芸術にも力を入れ、芸術家を少なからず輩出しています。行事が盛り上がるのも特徴で、エネルギーあふれる運動会は、開成を目指す受験生のあこがれになっています。東大合格者数で43年連続1位(大学通信調べ)となっていますが、近年は海外大学への進学者も増えています。創立150周年行事の新校舎も、2024年の夏にすべて完成し、フリースペースが増えましたので、ますます生徒は学びを深め、課外活動もさらに盛んになりそうです。
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学びの特色
科学的思考を重視する創立当初の理念は現在も「本物に触れる教育」として受け継がれています。授業は「自ら考え、自ら行動する」をモットーに、自ら題材を設定し、発見した問題を通して思索を深め、議論や発表の形でアウトプットする授業を展開しています。国語はグループで文庫本1冊を読み解いたり、社会は模擬裁判や難民体験を取り入れたりなど、特徴的な授業を行っています。宿泊行事は中1の霧ヶ峰林間学校、中3の奈良京都研究旅行等を実施。事前に文献を調べ、現地調査を経てレポートや論文を仕上げます。
〒231-0837 神奈川県横浜市中区滝之上100番地 TEL.045-621-2051
学びの特色
キリスト教的精神にもとづく学校であり「紳士たれ」という理念を掲げ、責任感や義務感を持ち、高い見識や教養を身につけた人物を育てます。ICT教育を充実させており、生徒は高いスキルを身につけます。通常の学科のほかに、体験型学習講座の「聖光塾」など、特長的な学びを取り入れています。「選択芸術講座」のように芸術教育にも重点を置いています。グローバルリーダーを育てる国際教育では、ホームスティによる語学研修のほか、海外企業の訪問や海外でのボランティアに取り組んでいます。
〒176-8535 東京都練馬区豊玉上1-26-1 TEL.03-5984-3741
学びの特色
教育を貫くのは自ら考え自ら調べる「自調自考」。川の流れる自然豊かなキャンパス、研究心あふれる教師陣、分割授業などによる少人数教育など、自調自考を支える教育を実践。建学の三理想に「世界に飛勇するにたえる人物」を掲げているように、グローバル教育も充実。第二外国語は必修で、成績優秀な生徒は高3次に二カ月間履修言語の国へ派遣します。海外大学へ進学を希望する生徒対象に、500万円を上限とする奨学金を設けています。OBは「独創的で柔軟」な武蔵生が、各界で活躍しています。
〒004-0839 札幌市清田区真栄448番地の1 TEL.011-883-4651
学びの特色
「目は高く足は大地に、めざすなら高い嶺」を校訓に、難関大への進学、リーダーの育成を目指します。1学年120名の少数精鋭からなり、その半数は併設の青雲寮で過ごしています。医学部への進学者が多く、「メディカルスクール」、現役医師による「メディカル講演会・座談会」、医療体験などの支援を行っています。これらが功を奏し、22、24年度は国公立大医学部現役合格率で全国1位になりました(大学通信調べ)。ラグビーと柔道は必修、全校登山も実施するなど、文武両道の教育を行っています。
〒106-0047 東京都港区南麻布5-1-14 TEL.03-3444-7271
学びの特色
2007年に共学化と改革をし、現在は、各方面より最注目されている学校の一つ。「医進・サイエンスコース」「インターナショナルコース」「本科コース」の3つのコースで展開しています。医サイコースは中高6年間かけて、大学の研究室や国の機関などと連携し、ハイレベルな研究活動を行っています。インターコースは、日本人と外国人教員の2人担任制。HRの伝達は基本すべて英語で行われます。アドバンスト(AG)とスタンダード(SG)に分かれ、AGは一部教科を除きほとんどの授業が英語で行われます。
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