偏差値だけに頼らない中高一貫校選び2025

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選ばれる私学 “本物の先進教育” [首都圏共学実力校編]探究 東京農業大学第一高等学校中等部

〒156-0053 東京都世田谷区桜3-33-1 TEL.03-3425-4481

詳しくはhttps://www.nodai-1-h.ed.jp/
北海道自然体験研修では新巻鮭づくりを経験
北海道自然体験研修では新巻鮭づくりを経験

実践的な学びを通じて知を耕し、
共創して新しい価値を生み出す

「本物に触れることは
思考の際の一番の基礎」

 教育理念は「知耕実学」。社会に役立つ実践的な学びを重視し、世の中に寄与できる知をじっくりと耕していく。社会への貢献を見据えているから、机に向かう勉強はもちろん、普段の教室を飛び出した学習も重視されている。幸田諭昭校長が話す。

「本物に触れることは思考の際の一番の基礎だと思っています。自らの五感を通して物事と向き合うことで、子どもたちは『どうしてこうなんだろう?』『なぜこうなるのだろう?』という思いを強めます。そして自分なりに仮説を立て、そうした仮定を念頭に実験や実証を通じてわかったことを考察し、表現したり、行動したりしていく。本校では中等部のうちからこうした思考のプロセスを体験する機会を多く設けています」

 本物に触れて知的好奇心をかき立てる場面は、中等部に入学してすぐに用意されている。例年6月、中学1年生は東京農業大学の専用農場で田植えを実施。イネという植物がどう成長するのかを学びながら除草や稲刈りも行う。1年生たちは、秋に自分たちでつくったお米を収穫し、米づくりの苦労と喜びを噛み締める。

 一年間を通した稲作体験は中学2年生の学びにつながっている。幸田校長が言う。

「米づくりで五感を刺激された生徒たちは、それぞれに知的探究心を抱いています。そうした興味に応じるために、中学2年次には『お米の科学』という時間を設けています。東京農業大学教授の指導のもと、大学の研究室や顕微鏡を使って新米と古米の違いなどを調べ、研究の第一歩を踏み出します。併設大学の資産を活用できるのは本校の強みですね」

 東京農業大学と連携した「知耕実学」はほかにもある。中学3年次には大学の食品加工技術センターで味噌づくりを体験、大学教授から発酵や麹などに関する講義を受け、実際に約半年をかけて日本の伝統食品をつくる。教科書で習った化学変化を感じるとともに、商品とその品質や衛生面などキャリア教育的な側面も学ぶ。高校1、2年生の希望者は「醤油を科学する」という講座で大学の発酵学の講義を受け、実際に菌を培養して酵素の働きを科学的に観察しながら醤油づくりを進めていく。

 こうした「知耕実学」を通した「どうしてこうなんだろう?」「なぜこうなるのだろう?」という思いは、中学3年間の探究学習にもしっかりと反映されている。中学生は各自1年次にテーマ探し、2年次にテーマ決定・調査実施、3年次に資料作成・発表という過程を経て、課題研究発表という学びに取り組む。興味あるテーマの幅は広く、2024年は「電気自動車って本当に地球にやさしい?」「インターネット依存症の原因とその解決方法」「コーラvsカルシウム」などといった発表が行われてきた。幸田校長が胸を張る。

「3年間準備してきたのでプレゼンテーションの精度は相当高いです。3年生の発表を1、2年生も聞く。そこでまた知的好奇心が刺激されます」

「一中一高ゼミ」で
教養を広げていく

 課題研究発表と同様に、特徴的な探究学習が「一中一高ゼミ」だ。中高の壁を取り除いた自由参加型の学びの場で、年間で80ほどの講座が放課後に開催される。単発のものもあれば、月1回で一年間を通じて行われるゼミもある。掛け持ちも可能で、これまで「数学を目で見よう」「建築模型講座」「合唱コン指揮者のための指揮法講座」「走り方講座」といったゼミが開催され、多様な角度から生徒たちは社会を豊かにする知を耕してきた。幸田校長がその経緯やねらいを説明する。

「もともとは夏期講習などで教科横断型のような形式で行われていたのですが、『これからの社会を見据えたら、中学の時点から教養を広げていく事は意義があるのでは』という意見が上がり、今の形ができました。『一中一高ゼミ』は大学生や社会人になってからの活躍を支える基礎固めといった位置づけにあります」

多様な人や場所と共に
教養も将来も広げる

「一中一高ゼミ」や普段の授業でもペアワークやグループワークが少なくない。お互いに意見を交わす際には「ポジティブフィードバック」「アクティブリスニング」「オーバーコミュニケーション」の3点が重視される。前向きな反応、聞く際の能動的な姿勢、濃厚な肯定は、社会で生きる建設的な議論と活発な知の交流を生み出す。

 完全中高一貫校となる2025年を前に「共創し、新たなステージへ」というスローガンを掲げた。幸田校長が説明する。

「友人と共に、先生と共に、あるいは先人と共に学び、多様な人や場所とつながることで教養も将来の可能性も広がっていく。本校が重視している創造性は、言い換えれば社会課題の解決や新しい価値を生み出す思考に結びつきます。これからも社会に役立つ『知耕実学』をしっかりと追求していきます」

外観
新校舎は共創空間

完全中高一貫校の
新校舎は共創空間

 2025年度入試で高校からの募集を停止し、完全中高一貫校として新たなスタートを切る。「全員が6年間を通じた学びができるため、ゆとりのあるより充実した『知耕実学』が展開できると期待しています」と幸田校長。変化を見据え23年秋には新校舎の1棟目となる新2号館が完成した。26年には理科の実験室や図書館を含む新3号館が出来上がる予定だ。共創空間を意図してつくられた新2号館には約250人を収容するラウンジがあり、生徒たちは共同の自習室のように使っている。幸田校長は「高校3年生だけでなく中学生も多く利用しています」と話す。

幸田 諭昭

幸田 諭昭校長

新2号館にある広いラウンジでは、生徒たちが共同で自習を行っている

新2号館にある広いラウンジでは、生徒たちが共同で自習を行っている

画像

❶中学2年生は米の研究に励む❷「一中一高ゼミ」は年間80ほどの講座が開催される❸中学1年生の理科の授業ではメスを使いアジの解剖を行う❹中学3年生はシンガポール/マレーシアに修学旅行へ。多文化理解を深める❺中学1年次には大学の施設で米づくりを体験し、本物に触れる

中等部のSAKURA Sports Festivalではクラス対抗の大根リレーで盛り上がる

中等部のSAKURA Sports Festivalではクラス対抗の大根リレーで盛り上がる

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提供:東京農業大学第一高等学校中等部

選ばれる私学 “本物の先進教育” [首都圏共学実力校編]Think&Act・Science・International 三田国際学園中学校・高等学校

〒158-0097 東京都世田谷区用賀2-16-1 TEL. 03-3707-5676

詳しくはhttps://www.mita-is.ed.jp/
2025年竣工予定のサイエンスラボ棟(仮称)
2025年竣工予定のサイエンスラボ棟(仮称)

「考える力」を養うサイエンス環境
国際標準の教育が未来を拓く

自ら考え自ら行動する
自律した学習者を育てる

「世界標準の教育」を掲げる三田国際学園は、2015年に戸板学園を改称、共学化して中高一貫校となりました。改革の成果は、国内のみならず海外の難関大学への進学、国内屈指のコンテスト等における表彰実績などに表れています。教育のキーワードは、「THINK & ACT・INTERNATIONAL・SCIENCE」です。自ら考え自ら行動する力の涵養を教育目標とし、サイエンスとインターナショナルを教育の核に据えています。22年度にはクラス・コース編成を刷新し、3つのキーワードをより明確に反映させました。

 インターナショナルサイエンスクラス(ISC)、インターナショナルクラス(IC)、中2から加わるメディカルサイエンステクノロジークラス(MSTC)、その全てに国際標準の教育環境が整っています。

 副校長で広報部長の今井誠教諭は、次のように説明します。

「全クラスに、本校に34名いる英語ネイティブスピーカーのインターナショナルティーチャー(IT)を担任または副担任として配置しています。帰国生も中1の全クラスに入っているため、英語が日常的に飛び交う環境です。世界中から集まる帰国生は多様なルーツや価値観、経験を持ち、一般生に多くの刺激をもたらします。サイエンス教育で最も特徴的な取り組みは、中1全クラスの必修科目サイエンスリテラシーです」

 教頭でMST部長の辻敏之教諭が続けます。

「サイエンスリテラシーは、身近な気づきから『これって何だろう』という問いを立て、根拠のある仮説を考えて検証する科学的アプローチのサイクルを身に付けるための授業です。サイエンス的思考力は理系、文系に関わらず教養として必要なもの。知的探究のサイクルが『考える力』を養います」

 サイエンスリテラシーの学びは、全クラスで行われる中2・中3のゼミナール、高1・高2におけるISCのリベラルアーツ、MSTCの基礎研究βやICのDDP(デュアルディプロマプログラム)へとつながっていきます。中2から高2まで4年間、探究・研究活動にしっかりと取り組むことで、問いのサイクルを回し、自ら学び続ける「自律した学習者」に育っていくのです。

 こうした類のないサイエンス環境と多様性に富むインターナショナル環境が、三田国際学園の圧倒的な教育力の基盤です。

理数系専任教員が
探究と研究をサポート

 インターナショナルかつサイエンスな環境で学ぶ生徒たちは、学校外でも目を見張る活躍をしています。

 科学技術の自由研究コンテスト「JSEC2023(高校生・高専生科学技術チャレンジ)」では、高2(当時)の女子生徒が、ビッグデータを用いて病気を予測する研究により「日本ガイシ賞」を受賞。今年5月に米ロサンゼルスで開催された「国際科学技術フェア(ISEF)」に日本代表として派遣され、英語で発表しました。

 また、海洋開発研究機構(JAMSTEC)で開催された「水中ロボットコンベンション2023」のジュニア部門では、結成2カ月のチーム「MITAROBO」が優勝して話題となり、その他の生徒もつくばScience Edgeやサイエンスキャッスルなど、数々の表彰を受けています。

 生徒たちの研究をサポートするのは、理数系専任教員35名(24年5月13日現在)です。中でも博士号を有する4名がサイエンス教育をリードしています。

 博士(工学)である辻教諭が、現在取り組んでいるのが2025年竣工予定のサイエンスラボ棟(仮称、以下「新ラボ棟」)です。三田国際学園はすでにサイエンスラボとカルチャーラボを3つずつを有し、大学の研究室レベルの設備が整っていますが、新ラボ棟はより発展的な文理融合施設という位置付けです。

「1階は大型機材も搬入できる工作室、2階はデータサイエンスの拠点、3階は自由なコミュニケーションスペースにしたいと考えています。コンセプトは『発想を生み出す場』です。仲間とワイワイやってもいいし、ひとり思索にふけってもいい。それぞれがお気に入りの場所を探し、束縛されることなく過ごして欲しい。一歩足を踏み入れたら考えるスイッチが入るような空間が理想です」(辻教諭)

 新ラボ棟は、三田国際学園のサイエンス教育が第2フェーズに入ったことを示すシンボリックな存在でもあります。大学教員からも指導やアドバイスをもらいながら研究活動を進めていく中で、辻教諭は生徒たちにベンチャー気質の可能性を感じたと言います。

「生徒の中のサイエンスの芽を成長させ、さらに大きく羽ばたかせるための舞台装置としてここを活かしたい。将来的には学内起業も可能なのではないかと期待しています」(辻教諭)

 環境は人を変えます。生徒たちは、大人の期待や想像を超えてしまうかもしれません。

知・興味関心・創造性が
「発想の自由人」を生む

 三田国際学園の隅々にまで広がるサイエンス環境とインターナショナル環境は、大きな相乗効果を生み、共学化1期生から高い合格実績を出しました。24年度の入試では、卒業生184人中、東大の2名を含め国公立22名、早慶上理ICU126名、GMARCH157名、関関同立・APU17名、医学部医学科に8名が合格。海外大学合格者は108名に上り、アイビー・リーグに入学した生徒もいます。

「これらは、知をベースに、興味関心の種を刺激して『考える力』を伸ばす教育の結果です。生徒の個性や潜在能力が磨かれて各種コンテストでも花開き、それがさらなる学力の向上につながるという好循環が実現しています」(今井教諭)

 社会で活躍する人材は学力以外の能力も高いと言われますが、生徒たちはまさにそのような存在に成長しつつあります。

 三田国際学園は変化し続ける世界に求められる12のコンピテンシー(資質・行動特性)として、共創、創造性、探究心、問題解決能力、異文化理解、リーダーシップなどを教育目標に掲げ、生徒自身がこれらを意識ながら授業や学校行事、クラブ活動に取り組める工夫もしています。

 全ては、国際社会で活躍しうる「発想の自由人」の育成という最大の目標に向けての取り組みです。未来を切り拓く原動力となる自ら学び創造する力を、三田国際学園の6年間が育みます。

外観

英語ゼロからでも
海外有名大学へ進学

 世界大学ランキング(THE)上位に含まれる海外70大学に、多数の合格者を出している三田国際学園。特筆すべきは、中1時点で留学経験などがない英語ゼロの生徒が合格する例も多いことです。今年度の海外大学合格者の中にも英語ゼロからのスタートの生徒が一定数いました。その中の1人は、世界中から優秀な学生が集まるアイビーリーグのプリンストン大学に合格しています。

 国際標準の教育が、世界に通用する知力と思考力を育んでいるのです。

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2025年竣工予定のサイエンスラボ棟(仮称)は、自由な発想を生み出す場。やりたいことができる環境が整う

今井 誠

今井 誠副校長・広報部長

辻 敏之

辻 敏之教頭・MST部長

様々な教育活動に関わる34名のInternational Teacher(IT)

様々な教育活動に関わる34名のInternational Teacher(IT)

海洋開発研究機構(JAMSTEC)が開催する「水中ロボットコンベンション」のジュニア部門では、結成2カ月のチーム「MITAROBO」が優勝

海洋開発研究機構(JAMSTEC)が開催する「水中ロボットコンベンション」のジュニア部門では、結成2カ月のチーム「MITAROBO」が優勝

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❶JSEC2023で、協賛社の産業用セラミック製品総合メーカーによる「日本ガイシ賞」を受賞。同社担当者が表彰のため来校した。生徒は国際大会に日本代表として出場❷微生物の培養、遺伝子組み換え等の高度な実験も可能なカルチャーラボ。基礎研究でも利用する

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提供:三田国際学園中学校・高等学校

選ばれる私学 “本物の先進教育” [首都圏共学実力校編]自走する卒業生 明星学園中学校・高等学校

井の頭キャンパス(中学校):〒181-0001 東京都三鷹市井の頭5-7-7 TEL.0422-43-2196
牟礼キャンパス(高等学校):〒181-0002 東京都三鷹市牟礼4-15-22 TEL.0422-48-6221

詳しくはhttps://www.myojogakuen.ed.jp/
屋上での様子
中学の総合探究科では「哲学対話」の授業がある。写真は、屋上での様子。近隣の井の頭公園で対話することも

創立から100年経っても
変わらない夢や目標の実現に
向けた教育プログラム

自分の生き方を見つける
100年の探究の歴史

 2024年、100周年を迎えた明星学園。創立以来“探究”を大切にしてきた本校は、自らの頭で考え、試行錯誤しながら共同で学んでいく教科の授業、自由な発想を育む芸術教育を2本の柱とした教育を行っています。

「本校のある吉祥寺の駅に『付属大学(エスカレーター)はない。進路(すすむみち)は自分でつかまえる』というキャッチフレーズが掲出されています。これは、エスカレーターに頼らない自分の生き方を見つけること。小中高の日々の経験の中で“本物”と出会う教育が必要だと考える本校のメッセージでもあります」と話すのは、学園広報部長の堀内先生。その言葉どおり、多彩なカリキュラムが特徴です。

「2018年に新設した総合探究科は、当校が創立以来積み上げてきた“探究型授業”を発展させたものです。たとえば中1では哲学対話や情報リテラシーを学び、中2では探究実践として研究の“過程”を具体的に経験します。中3では探究したテーマを卒業論文にまとめ、プレゼンテーションを実施。自分で企業などに取材をしたり調査を行ったり、自分が社会にどう貢献できるかを考え、行動する体験は高校での探究テーマ、大学の進路選びにもつながっていきます。さらに新潟の山村や沖縄の離島などでの民泊、国際交流、社会問題を語る特別授業など、まさにシャワーのようにたくさんの刺激を経験します」(堀内先生)

日本の英語教育をテーマに
上智大学英語学科へ

昨年の卒業生、近藤さんは推薦入試で上智大学へ。中学生の頃「なぜ日本人は英語が苦手なのか」ということに疑問を持ち、探究のテーマにしたのがきっかけだと話します。

「中1のとき、気になる本を探す図書館の授業があり『日本の英語教育』が気になって、そこから探究を続けました。3年の卒業研究もそれをテーマに選んで、都立三鷹中学は英語教育が進んでいると聞いてインタビューに行くことも。答えは見つからないのですがどんどん突き詰める楽しさが“探究”という言葉として自分の中に残りました。そのときにいろいろな本を読んで『応用言語学』という学問があることを知り、『応用言語学の分野から英語教育を考えることができるのか』と、自分の中で何を学びたいかがはっきりしてきたと思います。高校生の時に所属していたSophia GED(上智大学発・海外教育事業会社)が運営する『せかい探究部』ではフィリピンの英語教育を知ったのですが、フィリピンの人は社会的地位を確保するため、生きるために英語を学んでいるのです。それは社会言語学とも言いますが、総じて応用言語学でもあります。今は応用言語学から日本の英語教育をもっと良くしていくために教師を目指して、勉強中です」

 勉強以外にも、高校のインターナショナルウィークで、国際色豊かな学食メニューを企画したり、学内新聞を書いたりする活動も。部活は和太鼓部に。毎日の練習が高3の4月まで続き、塾に行く時間もなかったそうです。

「自分でやろうと思ったら実現できる学校で、明星生は興味を持ったことは失敗も気にせずに積極的に行動できるのが特徴です。受験勉強だけでは上智に入るのは難しかったかもしれません。探究テーマをコツコツ続けてきたことで、実現したいことが見えてきたことが強みになりました」(近藤さん)

学びを社会に還元したい
国際基督大学教養学部へ

 近藤さんと同級生で国際基督教大学に進学した那須さんは、エンターテインメントに興味があり、「メディアとの付き合い方」を卒業研究のテーマに。

「映画や音楽、ニュースなどは意図せずに私たちに届きます。受け取る側は、それらは誰かのフィルターを介したものであることを理解する必要がある。過信せず多様な視点を持つことでメディアと正しい付き合い方ができると結論付けました」(那須さん)

 そのような意識をもったのは、ひとつの問いに対し、いろんな視点から「本当にそうなのか」と時間をかけて考え、みんなで話し合う学びからだと話します。

 また、高校に入って韓国と日本のハーフの友達ができ、韓国に興味を持ち始めたという那須さん。

「コロナ禍では韓国ドラマに元気をもらえた人も多く、エンターテインメントの力を強く感じる経験でした。同時に日韓関係についても考えるようになり、大学では『国際和解映画祭』の実行委員に。エンターテインメントが平和に貢献できるのではないか、自分の学びを社会に還元するために、メディアと平和研究をしたいと思っています」(那須さん)

 教科の枠にとらわれず、いろんな学びが結びついている。学校での学びが社会でどう活かせるか考えられるようになったのは、まさに明星流の探究教育だと実感しているそうです。

社会につながる種を
たくさんもって高校へ

 高校の進路指導部で国語、哲学対話を教える石川先生は「何かを問いかけたら必ず答えるのが、明星生の共通点」と話します。

「正解が知りたいのか、自分で答えを作りたいのか、明星生は後者です。本校は制服がありません。自分の好きな服、好きなことを表現でき、個々の考え方の違いもよくわかります。個性がぶつかって磨かれる。これは学びにおいても、重要です」(石川先生)

 そして、中学で「社会につながる種、自分の学びたいこと」をしっかり持って高校に上がる生徒が多く、具体的なサポートが可能になると言います。

「社会との繋がりを作りながら受験する生徒が育っていると実感します」(石川先生)

外観
100周年のお祝い

多分野で活躍する卒業生
100周年のお祝いに続々

 1924年(大正13)、「個性尊重」「自主自立」「自由平等」を教育理念に「大正自由教育」の学園として誕生し、2024年に創立100周年を迎えた明星学園。昨年から今年にかけて、記念行事としてコンサートや講演会などさまざまな行事が行われ、今年5月には「明星学園100周年誕生祭「Happy Birthday Myojo」が開催された。在校生や保護者はもちろん、多彩な分野で活躍する卒業生たちも大勢集まり、お祝いムードに包まれる記念式典に。秋には卒業生アーティストによるコンサートも予定しており、2025年までの祝賀イベントが目白押し。研究者や教育者・作家・文化人など、明星学園にゆかりのある方々による「100周年記念リレーエッセイ」はHPで見ることができる。https://myojo100fes.com/

堀内 雅人

堀内 雅人学園広報部長
中学校元副校長

近藤 陽菜

近藤 陽菜卒業生
上智大学
外国語学部2年

那須 楓子

那須 楓子卒業生
国際基督教大学
教養学部2年

石川 信行

石川 信行高校進路指導部
国語科教諭

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❶中3の「卒業研究」。興味のあるテーマを自分で決め、論文を書いて発表❷中2の「探究実践」。段階を踏んで中3の卒研につながる❸沖縄伊平屋島での「民泊」は忘れられない思い出に

学年交流会で先生たちが生徒に対抗して大縄跳び

学年交流会で先生たちが生徒に対抗して大縄跳び。先生と生徒の距離が近い明星学園

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提供:明星学園中学校・高等学校