【PR】“島まるごと”無添加石けん 生活。シャボン玉石けんが島民の生活排水を大調査 「未来の海を守りたい」

シャボン玉石けんの製品を使い続ける石丸さん一家=福岡県宗像市地島
シャボン玉石けんの製品を使い続ける石丸さん一家=福岡県宗像市地島

 持続可能な社会に向け、私たち一人ひとりに何ができるか。

 そのヒントになりそうな実験結果が出た。離島の住民たちが、合成洗剤を使わず、無添加石けんを使用して日常生活を送ったところ、 わずか3カ月で島から海に流す生活排水の水質が改善されたというのだ。世界でも類例のない実験に挑んだ「シャボン玉石けん」(北九州市)の森田隼人社長(46)は「石けんが環境にやさしいことを証明できた。その意義を国内外に発信していきたい」としている。

 シャボン玉石けんは、化学物質や合成添加物を一切含まない無添加石けんを作り続ける。SDGs(持続可能な開発目標)が叫ばれるずっと前の1974年から、「健康な体ときれいな水を守る」という企業理念を掲げ、約半世紀にわたって無添加石けんの価値を世に問い続けてきた。

 研究室レベルでなく、実生活を対象にしたフィールドワークで、石けんが環境にやさしいことを示す新たな知見を得られないか。そんな目的で昨年、山口大学大学院、九州環境管理協会、福岡県宗像市とともに今回の実証実験に乗り出した。

玄界灘と響灘の境界に浮かぶ地島。ワカメ、ウニ、アワビなどの漁業が盛ん(宗像市提供)
玄界灘と響灘の境界に浮かぶ地島。ワカメ、ウニ、アワビなどの漁業が盛ん(宗像市提供)

 舞台は、宗像市沖に浮かぶ地島(じのしま)。周囲9・3キロの離島で、約60 世帯140人が暮らす。市のバックアップを受け、その全員に対し、2021年9~11月の3カ月間、洗濯や食器洗い、入浴などで無添加石けんだけを使ってもらうよう呼びかけた。海で隔離された限定的な地域で、多くの住民が石けんを使えば、生活排水の水質に変化があるはずだ――という見立てだった。

■19品種の総量1トンを輸送。石けんの使い方も伝授

「全世帯で? すごいな」。島民の間では驚きが広がった。その一人、主婦の石丸さん(33)は夫(38)、長女(1)と3人暮らし。「石けんが環境にいい」という認識はあまりなく、言われるままに提供された石けんを使い始めた。

 それまで食器洗剤で悩まされていた「手荒れ」が減ったような気がした。思った以上に洗濯物は柔らかく仕上がった。洗濯機の「すすぎ」が2回必要なのはちょっと面倒。歯磨きの泡立ちは弱いが、その分、ブラッシングが上手になった……そんな印象を持ちながら“石けん生活”を続けた。

 一方、シャボン玉石けん研究開発部の吉田光希さん(28)は、石けんの輸送が想定より大変だったと語る。同社が提供した石けんは、「シャボン玉浴用(固形石けん)」「シャボン玉台所用せっけん」「無添加せっけんシャンプー泡タイプ」「シャボン玉せっけんハミガキ」など19種にのぼり、その総量は最終的に約1トンに達した。

島の子供たちもせっけんハミガキ(シャボン玉石けん提供)
島の子供たちもせっけんハミガキ(シャボン玉石けん提供)

 輸送と並行し、島で説明会やミニ集会を重ね、石けんの上手な使い方を解説したり、使用感を聞き取ったりした。だが、彼女の胸中は不安でいっぱいだった。

「本当にいい結果が出るんだろうか」

 合成洗剤は主に石油を原料とし、自然界には存在しない合成界面活性剤を含む。海に流れても分解されず、海洋汚染の一因となるものもある。これに対し、石けんは天然油脂や脂肪酸から作られ、短期間で水と二酸化炭素に生分解される。だが、特定の地域を対象に、石けんの環境への影響を調べた研究事例は見当たらなかった。

■石けんが水質を「改善」。産官学民の連携実る

 実験の期間中、山口大学大学院の今井剛教授(環境工学)が、島の生活排水が集まる下水処理場の水を1~2週間ごとに調べた。サンプリングした水から微生物のDNA型を解析し、種類や数を把握する。九州環境管理協会は、処理場から海に放流される水の水質を定期的に調査。分解されにくい化学物質がどれだけ含まれているかを確認した。

 吉田さんの不安は1カ月で解消した。関係者の予想を上回るスピードで「変化」が見られたのだ。実験前と比べ、下水処理場では、汚れた水を浄化する微生物が量・種類ともに増えていた。海に流される化学物質の量も半分以下になっていた。同じ傾向は実験終了まで続いた。吉田さんは「ホッとしました。島のみなさんが石けんを使ってくれたおかげです」と振り返る。

今井剛さん(山口大学大学院教授)。工学博士。環境工学が専門。今回の実験結果を論文にまとめ、学術誌などで発表する準備を進めている(シャボン玉石けん提供)
今井剛さん(山口大学大学院教授)。工学博士。環境工学が専門。今回の実験結果を論文にまとめ、学術誌などで発表する準備を進めている(シャボン玉石けん提供)

 今井教授はこう指摘する。

「産官学民の4者が一体となったからこそ実現し、わかりやすい結果を導き出すこともできた。この結果を今後につなげていく必要がある。多くのみなさんに、可能な限り合成洗剤を石けんに切り替えてもらいたいし、子や孫に今と同じ環境を残すためには例えば、少し高くても環境に良い商品を選ぶ意識も持ってほしい」

 調査結果を受け、宗像市の伊豆美沙子市長も「消費者一人ひとりが行動や選択で環境に貢献できることがあると改めて思いました」と話している。

■島民の意識も変えた実験。海外でも応用できる可能性

 実験は島民の意識改革にもつながった。

 実験前後の島民へのアンケートで、「環境問題に関心はありますか」と尋ねたところ、「ある」と回答した人が実験前は23%だったのに、実験後は42%にまで増えていた。前出の主婦・石丸さんも「環境や生態系について考えるきっかけになった。自分にできることはやっていきたい」と言う。実験から1年たった今でも、シャボン玉石けんの台所用せっけんやボディソープ、洗顔料などを使い続けている。「娘の将来のためにも、きれいな地島、きれいな水を残したい。近くの小学生が『SDGs!』と叫びながらゴミを拾っているのを見ました。大人が率先しなくちゃダメですよね」と笑顔を見せた。

森田隼人さん(シャボン玉石けん株式会社代表取締役社長)。2007年に3代目社長に就任。「健康な体ときれいな水を守る」という企業理念を継承し、無添加石けんのよさを訴え続ける(シャボン玉石けん提供)
森田隼人さん(シャボン玉石けん株式会社代表取締役社長)。2007年に3代目社長に就任。「健康な体ときれいな水を守る」という企業理念を継承し、無添加石けんのよさを訴え続ける(シャボン玉石けん提供)

 シャボン玉石けんの森田社長は言う。

「石けんが環境にやさしいことを改めて証明できたのはうれしい。ただ、そうした石けんのよさもまだまだ社会に浸透していない」

 一般的に生活排水は排水処理施設で浄化され河川や海に放流されるが、有害な化学物質が処理されないままでは環境への影響が懸念される。「世界中で喫煙が厳しく制限されたように、合成洗剤も、少なくとも『キャンプ場や川・海の近くでは使わない』くらいの常識を持つ社会にまずは変えていきたい」と言う。

 海は世界をつないでいる。森田社長は今回の実験の模様を動画にまとめ、日本はもちろん世界にSNSで発信していく考えだ。今井教授も「途上国の排水処理施設のない地域や海浜リゾートで同様の実験をし、石けんのよさを海外でも認識してもらいたい」と意欲を見せている。

*  *  *

 私たちは日々、洗顔、入浴、歯磨き、洗濯、食器洗いと、当然のように水を使い、洗うという作業を繰り返している。コロナ禍で、「こまめに手を洗おう」という意識も高まった。でも、考えてみてほしい。洗面所や洗濯機、炊事場から捨てられる水は、どんな状態で川や海に流れていくのだろうか。生活排水の行方にまで思いをはせると、「価格」や「効率」とは違った選択肢が見えてくる。

「あなたにとって、本当に価値のあるものって何ですか」。地島の全住民が示した実験結果はそう問いかけている。

(写真左)地島の海岸に並ぶ漁船(写真右)地島は「猫の島」としても知られる
(写真左)地島の海岸に並ぶ漁船
(写真右)地島は「猫の島」としても知られる

(写真左)実験で使ったのは「シャボン玉スノール」「無添加フェイシャルソープ」「ベビーソープ泡タイプ」「粉の無添加せっけん」など。小売店ではSDGsに特化した売り場を設ける動きもある(シャボン玉石けん提供)(写真右)シャボン玉石けん研究開発部の吉田光希さん
(写真左)実験で使ったのは「シャボン玉スノール」「無添加フェイシャルソープ」「ベビーソープ泡タイプ」「粉の無添加せっけん」など。小売店ではSDGsに特化した売り場を設ける動きもある(シャボン玉石けん提供)
(写真右)シャボン玉石けん研究開発部の吉田光希さん

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