英語を再び磨き上げたいと思うのには、わけがある。海外に向けてもっと発信していきたいからだ。2018年、滝沢秀明さんプロデュースの楽曲「JAPONICA STYLE」のミュージックビデオをYouTubeのジャニーズJr.チャンネルで公開して以来、海外からのコメントが相次ぐ。

「日本のアイドルグループではあるけれど、韓国や欧米の音楽をミックスした楽曲を追求したい。ジャニーズなんだけどジャニーズじゃない、みたいな。先輩たちと同じことをやっても、それを超えられるわけではありません。ぼくたちのカラーを作る要素に、英語があると思うので、メンバーみんなでブラッシュアップしていきたい」

 ジェシーさん個人としても夢がある。

「海外の映画やドラマに出演したいですね。『日本人役』ではなく、普通にキャスティングしていただけるような俳優になるためには、今の英語力では通用しませんから」

 そして「英語を使いこなせたほうが絶対に楽しい」と多くの人に伝えたい。

「受験や仕事で役立つという のもありますが、ハリウッド映画も英語で見たほうが楽しいし、ジョークもよくわかります。人と話すときも、英語のほうが敬語を気にせずラフに話せるから、親しみが伝えやすい。ぼくは英語という言語がとても好きなんです」

 前年度版の本誌をめくりながら「へえ、いいなぁ」とつぶやくジェシーさん。

「公立の小中学校での生活は楽しかったんですけど、小学1年生から英語教育をしっかり受けられるのはうらやましいです。今の子どもたちはぼくらよりもさらに英語が必要になると思うので、どんどん可能性を広げてほしいですね」

(文/神 素子)

○ジェシー
1996年、東京都出身。ジャニーズJr.内ユニットSixTONESのメンバー。アメリカ人の父、日本人の母を持つバイリンガル。

※「AERA English 特別号 英語に強くなる小学校選び2020」から抜粋

【AERA English 特別号】英語に強くなる小学校選び 2020 (AERAムック)

【AERA English 特別号】英語に強くなる小学校選び 2020 (AERAムック)
著者 開く閉じる
神素子
神素子

1 2