――英語に興味を持ったきっかけは?

 メキシコにいたときに、見た目は日本人の私がカタコトだけれど現地で使われているスペイン語を話すと、メキシコの人たちがすごく喜んでくれました。勉強して、下手でもその国の言葉でしゃべると相手に喜んでもらえる体験は、語学を学ぶ原動力にすごくなりました。

――初のエッセー集『いろいろ』に、お父さまから「一生学び続けなさい」と言われると書いてありました。

 知らないことを知ることは楽しいですし、何かを知っていることで、誰かと仲良くなれる可能性も広がります。またずっと学び続けるという姿勢を持つことは、謙虚でいられる秘訣だとも思うんです。学び続けるということは、きっと人として地道にコツコツ生きていくことで、それはとても素敵なことだと思います。

お参りをするため、「たちばな」の和菓子をもって神社に出向く、上白石萌音さん演じる安子(写真/NHK提供)
お参りをするため、「たちばな」の和菓子をもって神社に出向く、上白石萌音さん演じる安子(写真/NHK提供)

●上白石萌音さんが読者からの悩みにアドバイス

――学校がオンライン化になり、友達と会えなくなってさびしいです。(まさや・9歳)

文通をするのはどうでしょう? 小学生のときに家に届く郵便は、きっと親のものばかりですよね。ポストに自分宛ての手紙が届くのってうれしいと思うので、ぜひ、会えない友達に手紙を書いてみてください。

――緊張するとあがってしまい、うまく話せません。(あやね・小6)

私もあがり症で緊張するのですが、ボイストレーニングの先生に呼吸を深くすることが大切だと教わりました。先に息を吐き切ってから吸うと、いっぱい空気が吸えるので、体がゆるんで、緊張もほぐせると思います。

※月刊ジュニアエラ 2021年12月号より

ジュニアエラ 2021年 12 月号 [雑誌]

朝日新聞出版

ジュニアエラ 2021年 12 月号 [雑誌]
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