本校は2019年度から男女共学になり、新カリキュラムを導入しました。以前からあった「未来への扉」という名称の探究型学習も、さらにブラッシュアップ。５年間で自ら問いを立てて解決策を考える能力をしっかり習得できる構成にしました。
　まず、中等１・２年生は文献の調べ方など探究型学習に必要なスキルを学びます。３年生では「15歳のグローバルチャレンジ」として模擬国連会議に挑戦。日本以外の国の代表者になって、それぞれの立場から国際問題を考えます。続いて４年生の１学期は科学技術で社会的課題の解決法を探る「16歳のサイエンスチャレンジ」を予定。４年生の２学期から、いよいよ個人研究に取り組みます。
　中には情報収集が苦手だったり、文章が書けないという生徒もいますが、教員は「こうしなさい」と指示するのではなく、「こうなったらいいよね」と助言。すると生徒は試行錯誤しながら答えを見つけ、自分に何が足りなかったかに気付いて、見違えるほど積極的になり、頼もしくなります。
　大学受験も同様で、生徒が将来の目標を決めると、そのための対策を自分で考えて、机に向かうようになります。また、近年はＡＯ入試（総合型選抜）が増えていますが、大学にアドミッション・ポリシーがあるように、生徒にも生き方のポリシーがある。それが合致する大学選びをアドバイスしています。