校長 尾上 史郎 千葉県夷隅郡大多喜町中野589 TEL0470-83-0830
公式サイト https://saniku.ac.jp/academy/
茨城県の北浦三育中学校を移転統合し、2020年4月に新たな船出を切ったのが三育学院中学校です。千葉県大多喜町にある二つのキャンパスで、母体となるキリスト教プロテスタント系のセブンスデー・アドベンチスト教会の教えを軸にした「全人教育」を行っています。
私たち三育学院グループがめざすのは九つの人物像です。「規律」「経験」「健康」「情緒」「立志」「英知」「交流」「尊敬」「信仰」という要素を涵養する理念を掲げています。そして献身性や品性を備えた人間へと導くために「寮教育」「労作教育」「健康教育」「国際理解教育」という四つの教育の柱を打ち出しています。
本学院グループの中学校はいずれも全寮制で、学校教育に加え生活教育も通してリーダーシップやフォロワーシップを育むボーディングスクールです。異学年の4人が一部屋で過ごす寮生活では、1日2時間の自習時間も含め上級生と下級生が交流する場面が多く、自立心だけでなく、協調性や問題解決力が磨かれます。同時に園芸や食育、世界中に存在する系列校との交流を12歳から重ね、奉仕の精神や国際性も強めていきます。
授業では教師と生徒の対話を重視した時間と、個別指導を融合させる「ブレンディッド・ラーニング」を採用。各々にタブレットを配布し、個々の苦手要素を克服するために人工知能の力を借ります。デジタル教材を解くなかで理解が遅れている課題を人工知能が洗い出し、不得意な部分をそろえた問題集をつくる「学びのカスタマイズ」の精度を高めていきます。卒業生の多くは系列の広島三育学院高等学校に進学し、引き続き全寮制の学びに打ち込みます。
「寮教育」を含む四つの教育の柱と「学びのカスタマイズ」を通して育まれる九つの人物像。豊かな人間性を備えた存在こそ社会や世界の幸せに不可欠だと、私たちは確信しています。
校長 田渕 裕 広島県三原市大和町下徳良296-2 TEL.0847-33-0311
公式サイト https://saniku.ac.jp/hiroshima/
全寮制中高一貫の6年で「自分がやりたいこと」を見つけ、やがて「自分ができること」に変えて社会に奉仕する──そうした人間を一人でも多く世に送ることが私たちの使命です。
本校には「自分がやりたいこと」を発見できる環境が豊富にそろっています。中学生はスポーツクラブに加え、文化部に所属し、ハンドベルや聖歌隊の音楽活動にも参加。好きな科目を含む授業外にも幅広い取り組みを経験し、自分が輝ける場所を見つけていきます。また、三育グループの教会や医療機関、福祉施設などの方を定期的に招いて講演会を実施し、将来像をできるだけ多く提示しています。中学生は早いうちから「自分がやりたいことは何だろう?」という自問を繰り返していきます。
その一歩先に進んだ「自分ができること」を生徒たちが実行してくれたのが2018年7月のことです。大規模な豪雨のため本校のある広島県三原市も被災しましたが、普段の労作活動で働くことに慣れている生徒たちはすぐに復興支援のボランティアに着手しました。地域の方々のニーズをうまく聞き出せたのは、多学年が交流する寮生活や部活動で培われた対話力の賜物でしょう。
本校の教師と生徒の比率は8対1で、学習支援を含む「全人教育」をきめ細やかに実施しています。高校からの進路選びで決め手になるのは「自分がやりたいこと」。医療、宗教、経営学、美術、音楽と、進む道は多岐にわたります。キリスト教学校教育同盟の大学や、三育グループの海外大学という選択肢もあります。
私たちが考える「伝道者」は牧師だけに限りません。各人がそれぞれの得意分野で世界に幸せを広げてくれるのが、私たちの何よりの喜びです。