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古墳が世界遺産候補に? 世界遺産登録に必要な証明とは

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大阪府堺市にある百舌鳥古墳群(空撮)。左手前は大山古墳(仁徳陵古墳)。「前方後円墳」とは、四角と円がくっついた鍵穴のような形の古墳 (c)朝日新聞社

大阪府堺市にある百舌鳥古墳群(空撮)。左手前は大山古墳(仁徳陵古墳)。「前方後円墳」とは、四角と円がくっついた鍵穴のような形の古墳 (c)朝日新聞社

 課題もある。大山古墳、誉田御廟山古墳など両古墳群の主要な古墳の多くは、宮内庁が天皇や皇族の墓である「陵墓」や、その候補地の「陵墓参考地」などに指定している。一般の人は立ち入ることができず、大規模な発掘調査もされてこなかったため、石室にどんな副葬品が収められているかも、一部の古墳を除いてよくわかっていない。

「国内代表」に選ばれたことで、ユネスコに世界遺産について専門的な助言をする国際記念物遺跡会議(イコモス)による現地調査もこれから行われる。主要な古墳が本格的に発掘調査されていない現状で、イコモスの委員が世界遺産の条件である「顕著な普遍的価値」が十分に証明されていると認めるかどうかが、注目される。(解説/朝日新聞編集委員・今井邦彦)

【キーワード:ヤマト王権】
3世紀半ば~7世紀の古墳時代、東北地方南部から九州を支配した政治体制。各地の首長(リーダー)が大王(のちの天皇)を中心に連合して始まったとみられる。大王の墓といわれる巨大な前方後円墳は、3、4世紀には現在の奈良県に造られていたが、4世紀後半ごろから現在の大阪府の百舌鳥・古市古墳群に造られるようになった。

※月刊ジュニアエラ 2017年10月号より


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