【Vol.5】立教大学「世界へはばたく! 新時代のグローバルリーダーを育成」

リベラルアーツ教育を通して
世界の問題を「自分ごと」に

立教大学副総長・松井秀征(まつい ひでゆき)
立教大学副総長・松井秀征(まつい ひでゆき)

――立教大学は、アジアトップクラス(※1)の3大学(ソウル大学校、北京大学、シンガポール国立大学)とともに、大学間国際コンソーシアム(ACE※2)を形成しています。この取り組みは、2021年、文部科学省「大学の世界展開力強化事業」に、新規では私立大学で唯一選ばれました。

松井:ACEプログラムの目的は、リベラルアーツ教育をベースに、アジアと国際社会の諸問題の解決に向けて思考し、行動できる「アジア発未来共創型グローバルリーダー」の育成です。そもそもリベラルアーツとは、「世界をどう認識するか」「世界にどう働きかけていくのか」を身につける学問だと考えています。今回連携する各大学が文化的に共通点を多く持ちながらも、よりグローバルな視点で意見を交わすことに意義を感じています。

 また、世界水準の教育研究機関である3大学とともに学ぶことは、本学の学生にとって大きなメリットとなります。2月にキックオフイベントを実施しましたが、他大学生の積極性・発信力に、本学の学生たちも大きな刺激を受けたようでした。

※1 英教育専門誌「Times Higher Education」による「THEアジア大学ランキング2021」より
※2 「The Asian Consortium for Excellence in Liberal Arts and Interdisciplinary Education」の略称

――2017年にスタートした、Global Liberal Arts Program(GLAP)でも、グローバルリーダーの育成に力を入れています。

松井:GLAPは、1学年最大30名と少人数です。ディスカッションや双方向のやり取りを基本とする授業は数名単位で行われることもあり、他者とのやり取りの中で、常に自分の考えを発信することが求められます。また、ほぼすべての授業が英語で行われるため、英語で話を聞き、考え、そして発信するという力が、おのずと鍛えられることになります。

これからの社会を創る
リーダーシップ教育とは

松井:「リーダー」というと、特定の人が全体を先導する、というイメージを持ちますが、我々が直面する現在の課題・状況は、限られた人のみで解決するには、あまりに流動的で複雑です。「リーダーシップ」の概念を、多義的にとらえる必要性が出てきていると思います。

 ひとつのチームが目的を達成するためには、様々な状況に対応できる、多彩な力が必要です。本学では、幅広い知識と教養、総合的な判断力、そして発信力という「個の力」を身につけたうえで、「自分が発揮できるリーダーシップとは何か」を考える教育を重視しています。全員がそのマインドを持つことで、チームや集団は強くなり、実現できる価値も大きくなります。ひいては、今後の社会を動かす原動力となるはずです。

松井秀征
立教大学副総長

2021年4月から、副総長(国際化推進担当)に就任。GLAP運営センター長を兼任する。世界中の学生に選ばれる大学を目指し、立教大学のさらなるグローバル化を進める。


立教大学

■池袋キャンパス 東京都豊島区西池袋3-34-1

■新座キャンパス 埼玉県新座市北野1-2-26

立教大学について詳しくはこちら

文:松田明子 イラスト:加納徳博 デザイン:佐藤ジョウタ+鈴木マサル(iroiroinc.) 写真提供:立教大学

このページは立教大学が提供するAERA dot.のスポンサードコンテンツです。