【Vol.4】人間総合科学大学「"よりよく生きるための知恵”を身につけ、専門職を育成」
「自立」と「共生」の心を育み
生きる姿勢を作る
──人間総合科学大学のスローガンは「右手にライセンス、左手に生きる力」だそうですね。
久住:はい。本学は人間を「こころ」「からだ」「環境・社会」の側面から総合的に探究することを目的に開学しました。その理念のもと、医療・健康・食に関わる専門職を育てています。国家資格の取得(=ライセンス)と自己教育力の涵養(かんよう=生きる力)の2本立てで、社会やひととの関係や経験によってはじめて修得できる「ものの見方」「考え方」や「価値観」……言い換えると生きていくための「知恵」の創造を、教育のベースにしています。
本学では、その「知恵」の総体を「よりよく生きるための知恵(Knowledge for wellbeing)」と呼び、本学の特色をなす科目「ヒューマン―私たち人類の壮大な物語」の中で、人間とは何かを全員が学びます。
18歳から22歳という、子どもから大人になる非常に大切な時期に自分の頭で考え、心で感じて、「自立」すると同時に、変わりゆく社会の中で支え合い、人の役に立つ、「共生」していく力を養います。自立と共生のバランスをとりながら、自身の「生きる姿勢」を作る手助けをするのが、本学の使命です。
新時代の専門職には
「人間の統合理解」が不可欠
──専門職として、これから求められる素養は何ですか?
久住:新しい時代における"心身健康”教育です。
ゲノム科学や脳科学、AIやデータサイエンスが発達する中で、医療・健康・食の専門職として活躍するためには、「心」と「体」の密接な関係性を、多角的に理解する必要があります。ゲノムや脳を知ることは、人々の健康や生命を維持するうえで必須となるでしょうし、AIやデータを使って人々の日常生活や行動を理解することは、QOLの向上を図るうえで、また、SDGsの達成に向けた取り組みとしても重要です。本学の「心身健康科学」という学問領域は、これから人間や社会にとって有益な学びになるはずです。
──教員と学生の距離が近いというのも魅力のひとつと伺いました。
久住:本学では、通学課程も通信課程も、担任制度をとっています。学生を一人ひとりの大切な存在として認識しています。教員は学生の応援団。知識をひけらかすのではなく学問の必要性が理解でき、頭に残るよう手助けし、先輩として、知識の整理の仕方などを教えてあげる。「教え上手」と「励まし上手」という2点を重要視しています。
久住眞理
人間総合科学大学学長
1993年に早稲田医療技術専門学校を設立、2000年に人間総合科学大学を創立。主な著書に『新時代の"学び"考』『心身健康科学』、『ヒューマン-私たち人類の壮大な物語』ほか
人間総合科学大学
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文:mao イラスト:miho miyauchi デザイン:佐藤ジョウタ+鈴木マサル(iroiroinc.) 写真提供:人間総合科学大学
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