【Vol.2】慶應義塾大学「学生が自ら考えて行動し“背伸び”できる環境が整う」

文理融合のチームワークで
イノベーションを創出する

慶應義塾長・伊藤公平
慶應義塾長・伊藤公平

――慶應義塾大学では、2022年度から、学内のベンチャー起業を支援する専門部署を整備するそうですね。

伊藤:慶應は創立時より、ベンチャースピリットに満ちあふれている大学です。創立者・福澤諭吉は、当時の慣習を改め、初めて授業料を取って学校経営にとり組み、現在の私学のかたちをつくりました。その後も、「福澤山脈」と呼ばれる、戦前戦後の日本の産業界を支えた人材が、山脈のように形成されてきました。現在も、数多くの慶應発ベンチャーが世界で活躍していますし、大学でも「アントレプレナーシップ講座」などで、起業を応援してきました。この取り組みをさらに強化し、慶應発ベンチャーの創出・育成を、大学全体でサポートしていきます。イノベーションを起こすような研究を見いだし、事業化を支援する体制を整えていくということです。

――SDGsに対する取り組みや研究活動もさかんです。

伊藤:本学の基本精神は「独立自尊」です。一人ひとりが独立して考え、他の人の人権も尊重するという考え方で、SDGsにも通じるものがあると思います。

 また、SDGsには17の目標があり、その内容は多岐にわたります。実現のためには、社会システムの変革、テクノロジー、医学など、分野を横断した総合的な取り組みが欠かせません。慶應には、世界屈指の医療レベルを誇る大学病院があり、情報科学などのいわゆる理系学部も充実しています。一方で、7割を占める文系学部では、今後の社会全体を展望し、変革する力を養っていきます。

 文理問わず、様々な分野の専門家たちが未来を想像し、意見を出し合う。そのチームワークこそ、すべての人が幸せになる社会を創出するのではないでしょうか。

未来の社会を支える学生の
「背伸び」を応援

伊藤:現在は、地球規模で様々な問題がありながら、先行きが読めない時代。これまでの大学教育そのものが、岐路に立たされていると思います。今後は、志の高い人が集まり、出会い、議論をする場を提供することが、大学の主な役割となるのではないでしょうか。教員には、より高いレベルで学生に応答し、議論を豊かなものにしていくことが求められます。

 一方で、見通しがつかない時代だからこそ、若者たちには、自分たちの手で次の社会を創っていくという希望もあるはず。学生には、前向きな気持ちを失わないでほしい。また、少し背伸びをして、実力以上のことにも果敢にチャレンジしてほしいですね。慶應には、その挑戦を全力でサポートする環境が整っています。

伊藤公平
慶應義塾長

2021年5月、慶應義塾長(慶應義塾大学長)に就任。就任後すぐ、新型コロナワクチンの職域接種をいち早く行うなど、コロナ禍での教育・研究の課題解決にも意欲的に取り組む。


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文:松田明子 イラスト:pai デザイン:佐藤ジョウタ+鈴木マサル(iroiroinc.) 写真提供:慶應義塾

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