テレビアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」のアスカ・ラングレー役や「名探偵コナン」の遠山和葉役などの声優として活躍する宮村優子さん。今春、中学生になる長男の中学受験が終わったばかりです。受験の体験をマンガにしてX(旧Twitter)に投稿し、話題になりました。発達障害を抱える長男とのバトル、シングルマザーならではの苦労……波乱ずくめの中学受験を振り返っていただきました。※後編<声優・宮村優子が振り返る長男の中学受験「最後の最後に、息子は成長できたと思う」>へ続く

MENU 九九が苦手で通った塾が、たまたま中学受験専門で… それまで別世界だった中学受験の世界へ 宿題をやらずに漫画を読んだり、タブレットで遊んだり 発達障害があり、パニックになって泣き叫ぶことも

九九が苦手で通った塾が、たまたま中学受験専門で…

――Xに投稿されていましたが、息子さんが第1志望の中学校に合格されたとのことで、おめでとうございます! 今はどんなお気持ちですか?

 うーん、どうなんだろう。小3から塾通いが始まって、ずっと受験中心の生活だったので“受験ロス”みたいな感じもあって。とはいえ、まだ入学前(取材は2024年3月上旬)ですが、すでに中学校から宿題が出ていて毎日やっているので、受験はゴールではなく、その線路はこれからも続いていくんだなとも感じています。

――息子さんの様子はどうですか?

 すべてが自分の思っていたとおりの結果ではなくて。息子は算数が好きで、ほぼ算数しかやってこなかったのですが(笑)、本番の点数を開示してもらったら、思っていたよりも低くて。いまだに「何で間違えたんだろう」って言っています。

――小3から塾通いをされていたとのことですが、中学受験をすることになったきっかけは?

 実は私、ステージママになりたかったんです。息子には幼少期からバレエを習わせていて、熱心にやってきたので特に勉強はさせてきませんでした。でも、小3になっても掛け算の九九が苦手で、さすがに塾に行ったほうがいいのかな……と。お友達が通っている塾の入塾テストを受けたら、受かりまして。通ったら楽しそうでしたし、ちょうど「バレエは好きだけど人前で踊るのはイヤだ」と言い出してやめることにしたので、習い事をシフトした感じです。

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中寺暁子
ライター 中寺暁子

健康情報誌編集部などを経て、2000年からフリーに。医療・健康・教育のテーマを中心に取材・執筆活動を行う。

NEXT通った塾は、中学受験専門塾だった
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