2年生 暗記があやうい「九九」

→とにかくインプット&アウトプット

 九九は、もはや言葉のインプット&アウトプット。「九九は覚えるしかありません。ですから、暗記が苦手な子どもは嫌いになってしまいがち。ここは『覚えられた!』『言えた!』の経験をたくさん積みましょう。声に出すほど、覚えられます」

ひたすら唱える「念仏スタイル」や、歌やリズムに乗せて楽しくマスターするのがおすすめ(イラスト/OKAME)。

3年生 初の壁「あまり」のある「割り算」

→実際に体験しよう

 ここまで順調にきても、はじめて「わからない」と感じる子どもが多く見られるのが、3年生の割り算。「とくに『あまりの扱い』がひとつめの山といったところでしょうか。そもそも『あまり』の概念が難しい。これが想像できるのは、算数の力と並行して日常の経験の総量がものを言います。買い物で、台所で……日常のあらゆる場面で『あまり』を体験してみましょう」

【フォローテク】

「あまり」ってこういうこと!

 たとえば「20枚の折り紙を3人で分けると?」「60円のお菓子、500円でいくつ買える?」と実際に手を動かしたり、その場で考たり。これを繰り返して「なるほど、こういうことか!」と実感できるようになります。

4年生① イメージしにくい「大きな数・小さな数」

→まずは「書ける」ようになろう!

 3千億、2千兆、0.02……。「見たこともない数字の登場に、高い壁を感じます。ここは、10倍、100倍、1/10、1/100などに対して『0』をいくつ増やしていくつ減らすか、小数点なら右左にいくつ動かすかを自分の『感覚』として落とし込みたいところです」

4年生② なにがなにやら…「平行線」(同位角・錯角)

→とにかく「補助線」を引いてみる

 平行線をもとに、角の大きさを求める問題。「『補助線を引く』という新しい行為に、一歩踏み出せるかどうかの分かれめ。そして、論理的な説明を図形に持ち込むタイミングでもあります。まずは大人が説明して、徐々に子どもにも説明してもらいましょう。これが、後々の数学の『証明』にもつながっていきます」

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