中学受験の成功のカギを握るのが、志望校選びです。わが子が6年間過ごす学校ですから、入学後や将来まで見据えて慎重に選びたいもの。志望校選びにはさまざまな視点がありますが、大学合格実績はひとつの指標になります。『カンペキ中学受験2025』(朝日新聞出版)から、首都圏の中高一貫校のさまざまなランキングを紹介します。本稿では、首都圏の学習塾の塾長・教室長が選ぶ「ICT教育に力を入れている一貫校」を紹介します。<前編【「理数教育」に力を入れている首都圏の中高一貫校はどこ? 名門女子校に、理系大の付属校も】に続く>

広尾学園が1位に

 各校の特色を首都圏の271学習塾の塾長、教室長にアンケートした。各項目について5校連記で記入してもらい、最初の学校を5ポイント、次を4ポイント……として集計した。

 表11は「ICT教育に力を入れている」中高一貫校だ。トップは広尾学園(東京)だった。2位が芝浦工業大柏(千葉)、3位が開智未来(埼玉)、4位が工学院大附(東京)、5位が桜丘(東京)だ。広尾学園は早い時期からICT機器を取り入れた教育活動を行ってきた。コロナ禍でICT環境の整備が進み、1人1台のタブレットやパソコンも当たり前。授業や課題のプレゼン、家庭学習、部活動など、学校生活のあらゆる場で活用されている。ランキングに登場する学校には中堅校も多く、独自の取り組みが行われている。

※表中の「国」は国立、「私」は私立、「公」は公立。2023年のデータ。合格者数は現役と浪人を合わせた人数。同じ合格率での順位の違いは、四捨五入前の小数第2位以下の数字の違いによる。データ協力/大学通信
※表中の「国」は国立、「私」は私立、「公」は公立。2023年のデータ。合格者数は現役と浪人を合わせた人数。同じ合格率での順位の違いは、四捨五入前の小数第2位以下の数字の違いによる。データ協力/大学通信

(文/大学通信・大野香代子)

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カンペキ中学受験 2025 (AERAムック)

朝日新聞出版

カンペキ中学受験 2025 (AERAムック)
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大野香代子
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