中学受験の成功のカギを握るのが、志望校選びです。わが子が6年間過ごす学校ですから、入学後や将来まで見据えて慎重に選びたいもの。志望校選びにはさまざまな視点がありますが、大学合格実績はひとつの指標になります。『カンペキ中学受験2025』(朝日新聞出版)から、首都圏の中高一貫校のランキングを紹介します。

MENU 私立校が強いが、公立一貫校も健闘 合格者数でみると顔ぶれが変わる

 大学合格実績と言っても、さまざまなデータがある。その中で注目したいのが合格率だ。これは各校の卒業生数を勘案して、合格率(合格者数÷卒業生数×100)を算出したものだ。合格者数だけでは、卒業生の多い学校が、どうしても上位にきてしまう。それが合格率順になると、合格者数順とは異なるランキングになる。本稿では、明治大、青山学院大、立教大、中央大、法政大への合格率に注目したい(データは2023年実績)。※前稿<早稲田大・慶應大への「合格率」が高い首都圏の中高一貫校は? 早大トップは男子校、慶應大は女子校>から続く

私立校が強いが、公立一貫校も健闘

 表5は、MARCH(明治大、青山学院大、立教大、中央大、法政大)の合格者数を合計して合格率を出したものだ。5大学の集計なので合格者数も多く、合格率も100%を超える。複数の大学を併願する生徒も多い。

 合格率トップは頌栄女子学院、2位は鷗友学園女子、3位は洗足学園、4位は吉祥女子で、女子校が上位を独占した。いずれも中学入試で人気が高い進学校だ。

 男子校のトップは11位の世田谷学園で、ベスト10に男子校はいない。男子校ではより難関の大学を目指す傾向があるようだ。共学校トップは5位の桜修館中教。ベスト30の内訳は男子校6校、女子校7校、共学校17校で、共学校が多くなっている。

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大野香代子
大野香代子

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