八千代松陰中学・高等学校
〒276-0028 千葉県八千代市村上727 TEL.047-482-1234公式サイト https://www.yachiyoshoin.ac.jp
「本物」や「世界」とつながる
学びのプラットフォームを提供
2020年、希望者参加型のプログラム「土曜講座」がスタートしました。飯塚真吾先生は、「生徒自身が選び、自分の意思で参加することが主体的な学びにつながると考え、希望者参加型にしました」と、意図を説明します。
プログラムは「学習系」と「探究系」の2系統があり、学習系は英語・国語・数学についてハイレベルな学びを提供。一方の探究系は、プログラミングやプレゼンテーションスキルを学ぶものから、アート、健康、栄養や体づくり、実社会や世界とつながる講座まで実に多様です。
「毎週土曜日に10講座前後開講しており、生徒は自分の好奇心に従って自由に参加できます。アスリートのメンタルトレーナーや書道家、声優プロダクションの経営者など、普段なかなか接点のない人から直接話を聞き、交流できる場は貴重。生徒が『本物』に出会う機会を今後もたくさんつくっていきたいと思います」と、飯塚先生は意欲を語ります。
世界のリアルとつながり
実践的な英語も学ぶ
土曜講座はグローバル教育とリンクしたプログラムも多く、オーストラリア就業体験などに加え、世界の社会問題も積極的に取り上げているそうです。
「フィリピンのゴミ処理問題について現場とオンラインでつないだ講座では、受講後にある生徒が『根底には教育問題があると思う』と気づき、カンボジアで学校をつくっている活動家にインタビューするなど、途上国の教育問題を自ら学び始めました。また、別の生徒はフィリピンではゴミ山での仕事の方が公務員よりも高い収入を得られる現実を知り、『当事者にインタビューしたい』と希望したので、講座のコーディネーターを通じて手配をしているところです。社会課題に出合って心を動かされ、より深く理解するための行動を起こす——これこそが本当の学びです。土曜講座はそれを提供するプラットフォームなのです」(飯塚先生)
グローバル教育の中核は、中学3年次のスタディーツアーと、中学1年次から参加できる姉妹校(ニュージーランド、韓国など計5校)訪問です。担当の高橋澄成先生は、「スタディーツアーで行く先は、米国、ベトナムなど多様な国・地域。現地の生徒らとの交流にとどまらず、企業のインターンシップも体験できるのが特徴です。授業等で学んだ語学力や問題解決力を生かし、成果が得られると、できた! 楽しい! と手応えを感じ、学習意欲が格段に高まります」と、影響の大きさを語ります。
これらは希望者参加型プログラムですが、留学生と街歩きをする校外学習は全員参加です。初対面の留学生との会話や、体験の共有でコミュニケーションの楽しさを知り、英語に苦手意識を持つ生徒も学習のモチベーションが向上するそうです。
「小さな成功が自信につながります。他にも多様な国際交流プログラムがあり、土曜講座も合わせると英語と触れる機会はかなり多いと言えます。中学校での学びは、高校の学習や国際交流プログラムへのパッションの源になります」(高橋先生)
「本物」や「世界」との出会いが、学びの自走が始まる契機をつくり個々の可能性を広げます。
(グローバル教育担当)
(土曜講座担当)
3Dプリンターで作品制作
KAIHA2 落下システムを作る