学習塾や予備校に通わずとも第一志望の大学に進んでほしい。「学校完結型」の学びを推し進める私たちは、図書館のすぐそばに「学習支援センター」を設けています。
中学生は夜7時まで、高校生は夜8時まで利用可能で、学習支援センターという名のとおり、自習をサポートするチューターが常駐しています。質問に答えるチューターの多くは本校の卒業生であり、現役の大学生です。学習塾や予備校に通わず、学習支援センターで勉学に励み、第一志望合格を勝ち取った先輩の姿は、生徒たちの良きロールモデルとなっています。
「学校完結型」の学びを充実させるため、授業外の取り組みも豊富にそろえています。英語、数学、国語の3教科の小テストをこなす朝の「基礎力定着プログラム」や、放課後に演習問題などに向き合う「ステップアッププログラム」、志望校の試験を想定した「受験対策プログラム」を用意し、学力向上を手厚く後押ししています。特進コース、総合コース、スーパーイングリッシュコースのコース選択は、中学3年、高校1年、高校2年次の3回にわたって決めることができます。変更も可能で、自分がめざす進路や得意科目に応じた学びを深められる環境を整えています。
自主的で内発的な学習を促すために活用しているのが「フォーサイトノート」という手帳です。勉強面を含め、毎日、目標と計画、実行と振り返りを記入できるノートで、自身の生活を「見える化」して、一日を整理することで、自ら考え、学ぶ姿勢が磨かれていきます。その結果、設置から六年目になりますが、年々大学合格実績が向上して、本年は過去最高になりました。詳細は本校HPをご覧ください。
私たちは学力に加え、「コミュニケーション力」「問題発見・解決力」「自己肯定力」の成長も重視しています。中学3年次のカナダ修学旅行や高校2年次の台湾修学旅行など行事が多いのは、集団での体験こそがグローバル時代に不可欠な三つの力を育むと考えているためです。全国レベルのラクロス部やチアリーディング部を含む部活動に力を注ぐのも、人間関係を通じた多様な体験が心を成長させるからに他なりません。
本校で過ごす濃厚な6年間を通じて一人ひとりの希望する進路に送り出す──それが「目白研心流」の教育です。
親大学である専修大学の建学の精神である「報恩奉仕」に基づき、社会に貢献できる知性豊かな人材育成をめざしています。グローバル化が急速に進む中、実践的な英語教育に取り組んでおり、独自のプログラムを体系的に導入していることが特徴です。
それを象徴するのが中3のアメリカ・ネブラスカ州への修学旅行。帰国後には日本に留学している大学生と英語で交流するISAプログラムを実施。最後には「フューチャーゴール」(将来の夢)を全員が英語で発表します。
これらに加えて、家庭学習としてオンライン英会話も実施しています。1回25分、相手は100か国以上の非英語圏在住の講師です。常に同じ講師と話してレベルアップをはかる生徒もいれば、毎回異なった国の講師と話して、英会話を通した文化交流を果たしている生徒もいます。
なお、2020年はコロナ禍のため修学旅行は実施せず、その代替として、「SDGsバーチャルキャンプ」などを行いました。シンガポール、タイ、カンボジア、フィリピンとオンラインでつながり、SDGsをテーマに現地の様子や課題を知ることができ、刺激を受け、勉強になった活動となりました。
附属校ではありますが、専修大学進学は1割で、9割が他大学に進みます。
カリキュラムでは主要5科目の内容を再編して、理解しやすく効率的な先取り学習を導入。特に数学と英語は中1からこまめな小テストや週2回の放課後講座を実施。中2から習熟度別の授業を行い、中3からは選抜のⅠ類と一般のⅡ類にクラスが分かれます。
大学進学についても丁寧にサポート。放課後や長期休暇中の講座、講演会やガイダンスをはじめ進路選択の手助けとなる多彩な進路企画も行われ、多様化する入試にも対応しています。近年は東大や東工大など難関大学の合格者も増えています。
聖学院中学・高等学校では全生徒にタブレット端末を持たせており、これを使って授業や探究学習などを頻繁に実施。今年度から中学で「情報プログラミング」という科目を新設してタブレットを活用する上での情報リテラシーの準備をする授業を導入しています。
この新科目では、中1の1学期にタブレット活用のための基礎として「情報リテラシー」を学び、2学期から「スクラッチ」でプログラミングを体験。3学期はデータサイエンスに挑戦します。
高校では、今年から「グローバルイノベーションクラス(GIC)」を新設。ものづくり・ことづくりで世界に貢献できる人材の育成を目指しており、社会科等を英語で学ぶ「イマージョン」、各自が探究を進める「プロジェクト」、そして「STEAM」と、3つ独自科目を設定しました。横断的な学びである「STEAM」は芸術、理科、情報の授業で実施。学年末には習得した知識を総ざらいして「理想の教室」をテーマに空間デザインを行います。
なお、中学には「グローバル・イノベーションラボ」という課外授業もあり、授業の枠からははみ出るような実験を行います。面白いと感じた生徒たちが、高校はGICに進学する流れとなります。
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世界的に予測困難な時代と言われる今、必要なのは「生き方を創造する力」です。そのためには自ら学び続け、課題を発見する能力を身につけることが求められ、それを促進するのがICTです。
例えば、「バネの伸びは、バネを引く力の大きさに比例する」というフックの法則を、ただ知識として教えるのではなく、実験で得られたデータをタブレットに入力し、「なぜ誤差が生まれるのか」という気づきから法則にたどり着く経験を通して理解させる授業があります。発見の驚きと喜びは、知識獲得のモチベーションになります。そして、獲得した知識を使って経験し、その体験を振り返ることで教養にするというサイクルを通して、確かな学びが生徒の中に定着していきます。
本校がもう1つ力を入れているのは、学びの環境です。高度なプログラミングなどクリエイティブな作業を自由にできる「ビギリオンガラージ」、カフェとしても利用できる図書室「聖光カルチャーラボ」、本格的なプレゼンも可能な表現の場「ピエールロバートホール」など、教育プログラムと有機的に結びつく施設が、学ぶ意欲を最大化する探究活動を支えます。多彩な放課後活動も含め、生徒の目線を高い場所に向けると共に、人の普遍的な価値を尊重する人格の形成という建学の精神を具現化する環境が整っています。