幼少期に絵本はたくさん読んでくれたけど、絵本の次のステップにはどんな本がいいんだろう?――。そんな悩みを抱えるママ・パパに向けて、幼年童話を中心に、絵本から読みものへの橋渡しとなるおすすめの一冊を紹介します。

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あらすじ

 「あーあ。きょうはちっともつれないなぁ」と森の小川でオオカミのギロンが魚釣りをしながら、ため息をついています。そのとき、川の向こうを白いヤギが自転車で走っていくのが見えました。ヤギは郵便屋さんで、手紙を配っているようです。手紙を受け取った動物たちが喜んでいるのを見たギロンは、自分も手紙がほしくてたまらなくなります。

 キツネのアドバイスで「自分に自分で書く」ことを思いついたギロン。自分宛の手紙を投函し、毎日楽しみにしますが、なかなか手紙は届きません。ギロンはそわそわ、イライラ。ついにヤギを問い詰めると、ヤギは震え出してしまって……。手紙のゆくえにドキドキすると同時に、あっと驚く結末に心あたたまる幼年童話です。

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大和田佳世
ライター 大和田佳世

絵本・児童書のライター。出版社勤務を経て2009年よりフリーランスに。絵本・児童書情報サイト「絵本ナビ」や朝日新聞社が運営する本の情報サイト「好書好日(こうしょこうじつ)」などの他、雑誌「MOE」、出版社の各Webメディアで執筆。作家、翻訳家へのインタビュー多数。子どもは小中高の3人。

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