【字形】

 3本線なのに2本だけ、点がないなど「字の形」自体の間違いは、正しい形を確かめればOK。字が雑な子どもは、正しい字形を認識しているかに注意。判別できないときは、大きく書き直させて点検。 同じ音でも意味の違う漢字を使っている場合は注意。熟語の意味と漢字の意味を結びつけて覚えられるよう、声をかけてみましょう。

イラスト/OKAME

【意味】

 同じ音でも意味の違う漢字を使っている場合は注意。熟語の意味と漢字の意味を結びつけて覚えられるよう、声をかけてみましょう。

各学年の注意ポイント

〇低学年
 たとえば「体育」を「たいく」と勘違いしているなど、耳で覚えている言葉と書き言葉の違いが多い時期。経験を積むことで解消されますが、さりげなく訂正してもOK。また、この時期までの読み聞かせの量もとても大切です。

〇中学年
 3、4年生は漢字のターニングポイント。低学年で習った漢字が「部品」になった複雑な字も覚えていきます。「意味の違いを意識した漢字の覚え方や使い分け」を習得することが高学年への備えになります。

〇高学年
 それまでの言語体験によって、読む力に大きな差が出てくる時期。苦手な子はあきらめず「読む量」をコツコツ積み重ねましょう。察しのいいタイプは「読まなくてもわかる」という慢心に注意。これが大きな壁になるケースがあります。

(取材・文/編集部)

仁木耕平先生
AERA with Kids (アエラ ウィズ キッズ) 2024年 春号 [雑誌]

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AERA with Kids編集部
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