自分が知っていることや持っている知識は限られていて、人間は結局そこでしか物事を考えられないから、いろんなことを知ろうとしないと、空想にも限界が来るかも。毎回同じストーリーだと、たぶんつまらなくなってくるんじゃないかな? いろんなことを調べて知れば、空想力にも幅が出て、空想する時間がもっと楽しいものになるかもね。

 それから、空想するとき、たまにでいいから、悪いことを空想するのもいいんじゃない? 例えば自転車に乗っている自分が車にぶつかってしまう、とか。そういう空想は、現実の自分の気持ちを引き締めて、事故を防ぐ力にもなるよね。

 悪いことを空想してみよう、なんてめったに言われないと思うけど、空想力は事故や事件を防ぐこともできると思うんだ。せっかく持っている力だから、もっといろんな方向に才能を伸ばすこともできるのかな、ってよしおは思ったよ。

■生きる意味はよしおもわからない!

 ところで、「生きる意味って何だろう」って話だけど、正直よしおはこんなに大きなテーマのことを考えたことがないんだ……。君がこの相談を送ってくれなかったら、一生考えなかったかも。よしおが高校生のときは、野球と好きな子のことしか考えてなかったよ(笑)。高校1年生でここまで考えられるのはすごいなあ、って思うよ。

 でも改めて考えてみたら、お笑いライブで子どもたちを笑わせたり、こうやって相談に乗ったりして喜んでもらえることが「生きる意味」というか、自分の役割なのかな、って思う。仕事をしていると人に喜んでもらえることって実感しやすいのかなって思うけど、高校1年生だとまだフィールドに出る前というか、なかなか実感するのは難しいよね。

 でも、生きている人はみんな絶対誰かの何かの役に立っているってよしおは思うんだよね。それに、生きる意味とか喜びって、自分でつかまえに行くものじゃないかも。イメージとしては、ふわふわキラキラしていて軽いものだから。

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