杉咲花(すぎさき・はな)/1997年、東京都生まれ。ドラマや映画に多数出演。昨年度、映画「湯を沸かすほどの熱い愛」で、第40回日本アカデミー賞の最優秀助演女優賞を受賞。味の素「Cook Do」のCMで回鍋肉や麻婆豆腐の見事な食べっぷりでも人気(撮影/飯田かずな)

 俳優・杉咲花が主演を務めドラマ「アンメット ある脳外科医の日記」(フジテレビ・カンテレ/毎週月曜午後10時)が15日にスタートする。『モーニング』(講談社)で連載中の同名漫画(原作・小鹿ゆずる/漫画・大槻閑人)を実写化で、医療ヒューマンドラマ。杉咲花は、目の前の患者を全力で救い、自分自身も再生していく“記憶障害の脳外科医”川内ミヤビを演じる。そんな杉咲花の過去のインタビュー記事を振り返る。(「AERA dot.」2017年8月18日配信の記事を再編集したものです。本文中の年齢等は配信当時)

*  *  *

 大ヒット公開中の映画「メアリと魔女の花」で、メアリ役に挑戦した杉咲花さん。小中学生向けの月刊ニュースマガジン『ジュニアエラ』8月号のスペシャルインタビューで、メアリと自分の共通点や、俳優になる夢をかなえたときの話をしてくれました。

 私が演じる主人公のメアリは、不思議な力を手に入れて、一夜だけ魔女に変身します。なにか特別な能力があったから魔女になったのではない、ごく普通の女の子です。メアリの悩みのひとつは、赤毛。私も中学生のころ、くせ毛がとても気になっていました。毎朝ヘアアイロンをかけて登校していましたが、湿気が多い日は、どんどんグルグルしてきてしまう。私もメアリも変えたいと思っていた髪ですが、メアリは魔法大学で校長のマダムに赤毛をほめられます。私も俳優の仕事を始めてからヘアメイクさんに髪をほめてもらうことがあります。自分ではコンプレックスと感じ、変えたいと思っていることも、見方を変えるといいものになっている。それってなんだかうれしいですよね。

 またメアリは好奇心旺盛で、気持ちが動いたらすぐ行動します。映画の終盤、魔法の力がなくなってしまう一方で、目の前には乗り越えなくてはならない試練がーー。身を守る武器も魔法の力もないメアリにあるのは、持ち前の行動力だけ。まっすぐに突き進むメアリの姿に、ハラハラ、ドキドキするけれど、そのうちに勇気が湧いてくるんです。

 勇気を出して行動することには、運命を変える力があると思います。私は俳優を目指し、芸能事務所に入るために、いろいろな街を歩いてスカウトされるのを待っていました。でもただ待つのではなく、勇気を出して芸能事務所のオーディションを受けたことで、夢をつかむことができました。

■映画「メアリと魔女の花」
脚本・監督:米林宏昌/声の出演:杉咲花、神木隆之介ほか
ストーリー:森で7年に一度しか咲かない「魔女の花」を見つけたメアリは、不思議な力を手に入れる。しかし魔法大学にはある秘密が……。魔女の花の正体とは? メアリがついたひとつの嘘が引き起こす大事件とは?

※月刊ジュニアエラ 2017年8月号より

ジュニアエラ 2017年 08 月号 [雑誌]

ジュニアエラ 2017年 08 月号 [雑誌]
著者 開く閉じる
AERA dot.編集部
AERA dot.編集部