よしおが大好きな雑草も、いろんな環境を利用して一生懸命に生きているんだ。乾燥していたり、日が当たらなかったり……。でもそれは決して後ろ向きなことじゃないと思うんだ。その場所だからこそ得られるものがある。それに、つらい気持ちを知っているよしにゃんはきっといろんな人に優しくできるんだろうな、って思うよ。まずは考え方から、少し変えてみるのはどうかな?

 もしまだ家族といる時間が長いのなら「スルースキル」を習得するのもいいかもしれないね。よしおの周りの芸人仲間でも習得している人が多いよ。先輩に怒られているときに、「はい」って返事をして、目線も先輩に向いているんだけど、焦点は先輩の向こう側の壁に合わせるっていう技。

 この技が身についている人は、怒られすぎて「これ以上受け止めていたら心が折れてしまう」ってなってしまって、その結果自然と心をシャットダウンするようになったみたい。それを習得する状況にはならないほうがいいとは思うんだけど、本当に心が壊れてしまったら元も子もないからね。家族からの言葉であっても受け止めすぎないでスルーして、心をシャットダウンしてもいいからね。

気持ちの熱も伝導する

 あとちょっと気になったのが、「同じ世代の成功者」の話。文章から読み取るに、成功者はYouTuberのことを指しているのかな? これは、ただ単にひとつの成功のかたち、って話だと思うよ。野球で言ったら四番とかピッチャーとか。高校時代って、そういう“花形”が目立つし、周りもそこに注目するからね。

 だけど社会って、四番の人たちばかりで構成されているわけじゃないし、その人しか活躍できないわけでもない。二番バッターの渋いバントがかっこいい、ってわかってくれる人もいるし、中継ぎのワンポイントが大事だって認めてくれる人もいる。

 だから今、成功者に見えるYouTuberと自分を比べることはしなくてもいいと思うよ。それよりも、相談文の最後にある「熱心な気持ちを思い出す」というところに集中してほしいな。

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