そして子どものからだは大人よりもいろんな菌に弱くて、風邪をひきやすい。栄養が足りないと、骨も折れやすいんだ。野菜はそれぞれの種類にいろんな栄養素があって、バランスよく食べることで風邪をひきにくくなったり、体力もついたりする。ゆうまくんのお母さんは、ゆうまくんに健康でいてほしくて「野菜も食べようね」って言ってくれているはずだよ。

 だけど、苦手な食べ物ってなかなか「食べたい!」とは思えないよね。そこで一回ゆうまくんに立ち止まって考えてほしいのは「本当に苦手?」ってこと。よしおは「苦手・嫌い」という気持ちって、言葉にするとどんどん大きくなる気がするんだよね。

 よしおはネタで野菜の歌を歌っているんだけど、ある番組でピーマン嫌いを克服させるためにピーマンが嫌いな園児30人を集めて、ピーマンの歌を披露するって企画をやったことがある。ピーマンの歌は、ピーマンのいいところを楽しく歌った歌なんだけど、「それだけで苦手が克服できるはずないじゃん」ってよしおも番組のプロデューサーも、園の先生も思っていたんだ。番組の台本も「苦手なものは苦手なままでした」っていう予定でつくられていたくらいね。

 だけど、実際にピーマンの歌を歌ったらなんと30人中29人がピーマンを食べられて、大人たちはみんなすごく驚いたんだ。しかも、別の園でも同じことをしたら、そこでもほとんどの園児たちがピーマンを食べられるようになったんだよね。1回目のときはただただ驚いたんだけど、2回目でよしおは確信した。「友好的な気持ちを持って野菜に接したら嫌いって気持ちもなくなるんだ!」って。

 園児たちが苦手なピーマンを克服できたのは、みんなで一緒に楽しく食べたという経験も影響しているかも。周りの友だちが「これいいね!」って言うものを、「確かにいいかも!」って思うことってあるよね。それと同じで、友だちが「おいしい~!」って言っていると、「うん? 確かにおいしいかも!」って。

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