受験勉強は焦らない 日々の成長を楽しむ

 中学受験を振り返ると、子どもは日々学校や塾で戦い、疲れて家に帰ってくるはず。家はまず第一の休息場所として機能し、その上で採点では拾われなかった小さな努力を見つけて褒めてあげることがモチベーションにつながるはずです。自分も復習ノートを地道に作ってくれた母の努力だとか、その過程での「これはバツになってるけど、理解はしていそうだね」といった、塾では掘り起こされなかった努力の評価などがモチベーションになりました。焦らず、日々の少しずつの成長を楽しむことが、結局息切れしない受験生活につながるはずです。

 中学でのクイズ研究部入部のきっかけはひょんなことで、部活動の勧誘会で本命の部活への入部を終え、時間が余ったのでクイズ研究部の体験会に参加したら意外と面白くて。

 当時は部員も一桁で、みんな弱く、ちょっと運がいいと先輩にも勝てる部活でした。入った当初はゆるゆるな部活でしたが、先輩方が面白く、いつかあんなに面白いことをいっぱい知っている人になりたい、という思いで部活にのめり込んでいきました。中1の秋ごろから本格的にクイズの勉強を始めて、中3の頃には12時間くらいやっていましたね。

 結局高2くらいまではそんな感じだったんですが、ひとつ下の学年にものすごく強い後輩がいて、直接対決して何度も負けていたので、それでモチベーションが低下して高2の秋に部活を引退。今思えばその後輩とバチバチに争えていたら、うまく受験勉強モードに切り替えられなかったかもしれません。当時はみじめさでいっぱいで、逃げるように受験勉強に入っていきましたけど……。

NEXTクイズへの情熱は尽きません
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