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01 コンビニで働くということ

私の仕事道

ローソンには、全国におよそ20万人の、お店で働く「クルー」と呼ばれる人たちがいる。彼ら彼女らは、どのような想いでコンビニエンスストアの仕事と向き合い、その「仕事道」にはどのようなドラマがあるのか。今回は、接客のキャリアが豊富なシニアクルーを紹介する。

文/安楽由紀子 撮影/篠塚ようこ デザイン/スープアップデザインズ
制作/朝日新聞出版メディアプロデュース部ブランドスタジオ
企画/AERA dot. AD セクション

「からあげクン、揚げたてですよ。おひとついかがですか」

 朗らかな声の主は、70代の佐藤正子さん。ローソン根岸店のオープン時から働き、もう6年5カ月になる。

 神奈川県の根岸駅から徒歩約4分、周囲は住宅地。マンションや保育園、学校があり、老若男女、客層はさまざまだ。

「保育園帰りのお子さんとお母さんには『おかえりなさい、今日は楽しかった?』と声を掛けます。必ずお客様一人ひとりのお顔を見ているので、3日連続で来てくださった方には『いつもありがとうございます』。お勤めの方がお帰りのときは『おかえりなさい』。『ただいま』と返してくださるお客様もたくさんいらっしゃいます。『声を掛けてもらって元気をもらえる。名前も覚えたよ』と言っていただいたときは、本当にうれしかったですね。お子さんは外で会ったときも『ローソンのおばちゃんだ!』と元気いっぱい、あいさつしてくれるんですよ」

接客に携わり50年、お客様との会話が楽しい

 佐藤さんは20代から、結婚、出産を経ても途切れることなくデパートや大手スーパーなどで接客業に携わってきた。65歳で定年を迎えても、まだ働きたくてシルバー人材センターに登録。しかしキャリアを生かせる仕事がなく、やはり接客がしたいと思い、66歳から再び接客業に戻り、70歳で2度目の定年。まだまだ元気なこともあり、「お客様のお役に立ちたい」「お客様と会話がしたい」という想いを持っていた。

 そんなときに見かけたのが、ローソン根岸店のスタッフ募集の貼り紙だ。

「ローソンはスイーツやパンが好きで、以前からよく利用していたのですが、オープン直前のこの店で、求人のポスターを貼っている方をたまたま見かけて。本当は接客がしてみたかったのですが、『コンビニエンスストアは若い人しか採用しない』という思い込みがあったので、『清掃員の募集はありますか』と尋ねてみたんです。すると『清掃も接客もできる方を募集しています』とのこと。諦めて帰ろうとしたら、『笑顔が素敵なので、面接だけでも受けませんか』と言ってくださって(笑)。『無理、無理』と思いながら面接を受けたら、採用されました」

佐藤正子さん
日々、さまざまなお客様との会話が私の生きがいです

佐藤正子さん

ローソン根岸店 神奈川県横浜市

おすすめの商品や新商品について心を込めてセールス。「お客様にお買い上げいただいた時はうれしいですし、この仕事のおもしろさを感じます」

シニアクルーの経験を尊重し研修でしっかりサポート

 接客には慣れているとはいえ、コンビニエンスストアで働くのは初めて。根岸店のオープニングスタッフのうち、未経験者は佐藤さんだけだった。

 レジの打ち方は以前の職場と同じようなものだったが、品出しやゆうパックの手続き、チケットなどを販売する端末機器Loppi(ロッピー)の受け付けなど、その他のほとんどの業務はゼロからのスタートだった。

「不安はまったくなかったです。採用後に1週間、研修期間があったので、しっかりと練習できましたし、店長もとても優しく親切に教えてくれました。わからないことがあれば、恥ずかしがったり、へんなプライドを持ったりせずにどんどん聞いて、すぐにメモを取るようにしていました」

 コンビニの仕事は、レジ操作やサービスの受け付け、ファストフードの調理、商品の陳列、接客など多岐にわたる。実際にお客様に対して仕事を行う前に、それぞれの業務について一通り研修を行うが、さらに個人の習得状況に応じて苦手な部分をしっかりサポート。

横浜の中心部に近い根岸

横浜の中心部に近い根岸。住宅街で地域に住む常連客も多い。「杖をついた方や車いすの方の来店時は、足元に気をつけてお見送りしています」

 佐藤さんも働き始めた当初は、機器の操作などは店長や他のクルーにカバーしてもらうところもあったが、一方で長年培った接客のノウハウは、他のクルーたちの見本となって店を引っ張っていった。

「商品に関する私のトークは、店長からも『すごく勉強になる』と言われました。アルバイト経験が少ない学生クルーからは『声を出す勇気がなかなか出ない』と相談を受けたので、『親しい友だちに声を掛けるように。こんにちは、寒いですねと、ちょっとしたお声掛けから始めましょう』とアドバイスしました」

 もちろんクルーの声掛けに対して、にこやかに反応してくれる人ばかりではない。それでも佐藤さんは、「心地よくお買い物いただきたい」という想いから、どのような人に対しても必ず心を込めて「またどうぞいらしてください」と笑顔を絶やさない。「ちょっとしたお声掛け」だが、それが店全体の雰囲気を和らげている。

 今は週3日勤務している佐藤さん。休みの日も「お子さんが発熱して休まなくてはならないクルーがいるので、今日の遅番に出てもらえますか」という電話がかかってくることもあるが、喜んで引き受けているという。

「一度も辞めたいと思ったことはありません。ローソンで働くことが楽しくて仕方ないんです。ローソンにいると自分の年齢を忘れてしまいます。本当に巡り合ってよかった。ローソンでの仕事は私の生きがいです」

ローソンカスタマーセンター

0120-07-3963

月~金曜(祝日除く) 9~17時