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04 コンビニで働くということ

私の仕事道

ローソンで働く「クルー」と呼ばれる人たち。その想いと仕事に向き合う姿を紹介する連載企画。最終回となる今回は、 夜勤をしながら、将来の夢に向かって勉強に励んでいる大学生クルーに、あまり知られていない夜勤の業務内容と、 夜勤ならではのおもしろさ、やりがいについて聞いた。

文/安楽由紀子 撮影/篠塚ようこ デザイン/スープアップデザインズ
制作/朝日新聞出版メディアプロデュース部ブランドスタジオ
企画/AERA dot. AD セクション

 今年4月から大学4年生になる竹田壮太さんは、週1〜2回、ローソンの夜勤のアルバイトをしている。

 出勤時刻は21時。出勤後、すぐにフル回転。八王子南新町店にはすでに多くの入荷商品が積み上げられており、その仕分けと品出しをしなければならない。とはいえ21時から0時ごろまでは来店者が多いので、店内の状況を見ながら、「相方」のクルーと阿吽あうんの呼吸でレジと品出しを分担し、次々に商品をさばいていく。

「すべて終わるのは1時過ぎなので、4~5時間、ずっと売り場にいることになります。お弁当やパンの入荷がメインの昼勤と比べて、夜勤の仕分け業務の量は倍以上。特にドリンク類は重く時間がかかるので、相方との連携は欠かせません」

勉強後、仮眠して出勤気持ちの切り替えに

 最寄り駅の終電がなくなった1時ごろからは来店者は少し減るが、それでも住宅街という立地柄、夜通し買い物客が訪れる。その合間を縫って、商品の鮮度管理や入り口に掲げるフェアなどの垂れ幕の張り替え、休憩をはさみ、翌朝のための「まちかど厨房」の具材や米の準備などを行う。

 そうこうするうち、しらじらと夜が明けてくる。この時間からは、おにぎりなど朝食を慌ただしく買っていく出勤途中の人が多く訪れる。朝6時、ようやく朝勤のクルーと交代して業務終了。帰宅した竹田さんは、7時から13時まで睡眠を取る。

「出勤日はいつも、17時から3時間ほど仮眠を取ってから店に向かっています。夜勤を始めたばかりの頃は次の日が心配だったのですが、午後から授業の日の前日にシフトを入れるようにしているので問題ありませんでした。むしろ一日勉強をして頭が疲れているときに、仮眠を取って働くことでいい切り替えになっています。気持ちの切り替えはもともと得意。自分のようなタイプは夜勤向きかもしれません。月曜日は新商品の入荷が多く、力仕事が少し増えるので、特に気合を入れて勤務に臨みます(笑)」

 寝つきも寝起きもよく、目覚ましをかければすぐに起きられる。授業もローソンも遅刻したことはない。

佐藤正子さん
お客様を考えた売り場づくり。夜勤の経験を将来につなげたい

竹田壮太さん

ローソン八王子南新町店 東京都八王子市

什器の温度チェックを行い、安全・安心な売り場を維持。「勉強時間を確保しながら働いているので、親も応援してくれています。将来はさまざまな人と関わる行政職をめざしています」

リーダークルーとして新人教育認められて自信がついた

 もともとは実家近くのローソンで半年ほど働いていた。

「実家の一番近くにあるコンビニがローソン。ローソンのチョコレート系のスイーツが好きで、高い頻度で通っていたので『ここで働けたら』と思ったことがきっかけです。大学に合格して上京したときも、近くにローソンがあるところに住もうと思っていました。働く側としても買う側としても、ローソンが大好きなんです」

 大学に入学してすぐにこの八王子南新町店でアルバイトを始めた。当初は昼や夕方に勤務。大学2年の夏には、リーダークルーとして、新人クルーの教育をまかされるまでにステップアップした。

「認めてもらえて自信になりましたし、身が引き締まる思いもしました。新人クルーはアルバイト自体初めての学生が多いので、できたところは褒めて自信を持ってもらえるようにし、注意するときは『次は頑張っていこうね』と強い口調にならないように気をつけています。先輩から教わってきたこともしっかり伝えていきたいです」

 夜勤を始めたのは大学3年からだ。夜勤に入れるクルーが卒業したことと、大学の単位が十分とれて時間の余裕ができたこと、そして深夜手当がつくことも理由のひとつ。その分、出勤日を減らし、将来の夢に向け、公務員試験の勉強に力を入れている。

 夜勤の醍醐味だいごみは棚づくりといっても過言ではない。入荷したての商品を手に取り、どこに並べるか考える。

「新商品や販売に力を入れたい商品は、お客様が見やすい位置に置くようにしています。お客様の年齢や視線も意識しています。小さなお子様が好きそうなお菓子であれば、お子様の視線に合わせて下の棚に置き、大人の方が好みそうなスナック系は上段に。試してみて実際に売れ行きがいいと『やってみてよかったな』とうれしい。もっと魅力的な売り場をめざして、どんどん考えて実践していきたいです」

竹田壮太さん近藤好美さん

「竹田さんはまじめ。話をどんどん受け取ってくれて、仕事を教えるときも10言うところ、彼は2くらい言えば行動できる優秀な人材」と店長の近藤好美さん

 夜の店内は、日中とは違う人々の表情を映し出す。仕事帰りにゆっくりと回遊する人、ほろ酔いで上機嫌な常連さん、そして、道路工事やタクシー運転手など夜を徹して働く人。その一人に、汗をかきながら品出しをする竹田さんもいる。忙しいなかでも挨拶と笑顔は欠かさない。

「深夜は比較的時間にゆとりのあるお客様が多く、さまざまなお客様とコミュニケーションをとる機会があり、将来のためのいい経験をさせていただいています。休憩を含め21時から6時、体感時間はあっという間です」

 青と白のいつもの明かりが、店を訪れる人と働く人の心をほっと照らす。

ローソンカスタマーセンター

0120-07-3963

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