私自身、昨年には腫瘍の摘出手術をし、今年1月には私がコロナに感染してしまい、ぼろぼろでした。保護する立場であるはずが、逆に保護されてしまった。幸い一つもトラブルが起きなかったので現在まで人助けの活動ができていますが、この先ずっと続けていけるとは限りません。皆さんの支援のおかげで、そして仏さまから見守っていただいて、なんとか乗り越えているような状況です。

日本の皆さまにも少しずつ活動が伝わって、全国からお米や食料、布団、衣類などを寄付いただき感謝の気持ちでいっぱいです。

私は日本に20年以上住んできて、自分の骨を日本で埋めたいぐらい、日本が大好きです。実習生たちが日本のことを嫌いになってしまったら悲しいですし、いいイメージで、日本の思い出を持ち帰ってほしい。実習生が安心して働けるような環境を整えていけば、彼らが日本とベトナムをつなぐ架け橋になってくれると思います。(構成/AERA dot.編集部・飯塚大和)