ワット・カチョンシリはバンコク中心部では数少ない、伝統的なサウナ施設が残る寺院

 世は第3次サウナブーム。2019年にタナカカツキさんの『マンガ サ道~マンガで読むサウナ道~』がテレビドラマ化されて注目を集め、国内外のサウナ施設を巡る「サ旅」を楽しむ人も増えた。いま、世界中のサウナーをうならせるサウナ施設が、タイ・バンコクの中心部にある。

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 心身ともに“ととのう”デトックス体験ができる、タイ伝統の寺院内「ハーブサウナ」がそれだ。8月に刊行されたばかりのガイドブック『Bangkok guide 24H』(Lamar著)から、その詳細を紹介したい。

 医療施設ができる前は、寺院でハーブ治療を受けていたというタイの人々。治療のひとつの薬草サウナは、今も寺院やスパなどで営業している。世界的にも珍しい、寺院のサウナをバンコク中心部で体験できるのが「ワット・カチョンシリ」だ。

 本殿の奥にある施設は、窯で炊いたハーブのスチームをサウナ室へ送り込むという伝統的な仕組み。40種類以上のハーブをブレンドしていて、疲労回復や免疫力アップなどの効果が期待できるという。公式サイトなどは一切ないにもかかわらず口コミで広がり、世界中からサウナーが訪れるという。

窯で炊くハーブは、レモングラスやこぶみかん、ガランガルなど40種以上にものぼる

 英語はほとんど通じないが、入浴方法は簡単。まず入り口で入浴料50バーツを支払う。100バーツ以上のおつりはない可能性が高いので、きっちり50バーツを用意しておくと安心だ。入り口付近にあるロッカーは自由に利用できるが、鍵がかからないため不安な場合は持参したい。

 入浴所の入り口で、自家製ブレンドのハーブティーをゲット。飲むとデトックス効果が高まるとされる。パレオのようなウエアに着替えたら、ハーブティーを飲んで体を内側から温め、準備が整ったら、いざサウナ室へ!

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サウナだけじゃない、スパも充実