キャリアか格安か…(イメージ)
キャリアか格安か…(イメージ)

 安倍晋三首相が今年9月に「携帯料金などの家計負担の軽減は大きな課題」と指摘したことが、携帯各社に大きな波紋を呼んでいる。携帯料金の引き下げを求める、首相の「ツルのひと声」とあって、11月にはNTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクの大手キャリア3社が低価格料金プランの検討に向けて動き出した。携帯料金が安くなれば消費者はうれしい限りだが、そもそもユーザーは、携帯料金に関してどんな意識をもっているのか。アンケートから見えてきたものとは……。

 携帯電話や通信などに関する調査を行っているMMD研究所は、スマートフォンを所有する男女900人を対象に、「スマートフォンに関する意識調査」を実施した。今回のアンケートは、キャリアユーザーと格安SIMユーザーとに分けて行われたが、これにより両者に大きな溝があることが見えてきた。

 まずスマホ料金のメインともいえるのが、データ通信使用量だろう。メールやネット検索はもちろん、動画視聴やアプリの使用など、ネットを介したさまざまな作業で発生するもので、この使用量によって携帯料金は大きく変動する。

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