一方で、格安SIMユーザーがその点をしっかり把握していたのは、そもそもそれなくしては「格安」がありえないからだろう。格安SIMは通信速度や通信料をカスタマイズできる点が売りであり、それゆえに格安を実現できているからだ。自身の生活スタイルに照らし合わせて、そのデータ通信料を把握することは必須なのだ。

 こうしたキャリアユーザーと格安SIMユーザーの意識の差は、他の部分にも表れている。

 たとえば、料金などのプランについて。機種変更やプラン変更、新規の契約をした際の理解度についてアンケートを取ったところ、「あまり理解できなかった・まったく理解できなかった」と回答した人がキャリアユーザーでは29.7%。格安SIMユーザー(14.3%)の倍以上いることがわかった。

 また「スマホ契約時にもっとも有益だった情報」についてたずねたところ、格安SIMユーザーは「メディア」(31.9%)がもっとも多かったのに対して、キャリアユーザーは「店員の説明」(34.7%)が最多だった。

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