これらの結果から見えてくるのは、キャリアユーザーの多くは、煩雑な手続きや細かなプラン選定を店舗スタッフに任せているということだ。データ通信料を知らなかったり、契約内容についての理解が浅いといったことは、それらをスタッフに一任しているために起こっているのだろう。携帯プランなどは複雑なものも多いため、不慣れな人間にとってはありがたいサービスとも言える。

 だが便利である一方、これが契約後に思わぬギャップを生むことにもなっているようだ。アンケートで「スマホを契約した時と利用開始後で、理解の違いがあったものがあるか」と複数回答で聞いたところ、キャリアユーザー、格安SIMユーザーともに何らかのギャップがあったと回答している。

 その内訳をみると、キャリアユーザーで多かったのは「月々の利用料金が思ったより高かった」(39.9%)、「不要なオプションが付いていた」(23.9%)などの回答。一方で、格安SIMユーザーは「契約したデータ通信プランが多すぎた」(18.5%)、「月々の利用料金が思ったより高かった」「不要なオプションが付いていた」(ともに18.3%)といった回答だった。 ギャップの内容もさることながら、そのパーセンテージにも大きな違いがあることがわかる。契約時の理解の違いが、そのまま使用時のギャップにつながっているようだ。

 安倍首相の発言を受けて大きく動き出しそうな通信業界。これを機に自身の携帯料金を見直してみるのもいいかもしれない。

(ライター・横田 泉)