◇94年 「女ざかり」

◇95年 「あした」
「何もない小さな砂浜に、船の桟橋や待合室の大オープンセットを作りました」

◇98年 「三毛ホームズの推理<ディレクターズ・カット>」「SADA 戯作・阿部定の生涯」「麗猫伝説 劇場版」日本テレビの火曜サスペンス100回記念。「風の歌が聴きたい」「『風の歌が聴きたい』は沖縄から北海道まで大ロケーションでした」

◇99年 「あの、夏の日~とんでろ じいちゃん~」

◇2000年 「淀川長治物語・神戸篇 サイナラ」「マヌケ先生」
「『マヌケ先生』は監督の自叙伝です」

◇02年 「なごり雪」
「撮影は2001年。三浦友和さん、ベンガル、正ヤン(伊勢正三)皆さん50歳。そこで副題は『50代のエレジー』」

◇04年 「理由」
「宮部みゆきさんの大長編を大学ノート1冊に分析。登場人物すべてを脚本に入れました」

◇07年 「転校生~さよなら あなた~」「22才の別れ Lycoris 葉見ず花見ず物語」

◇08年 「その日のまえに」

◇12年 「この空の花ー長岡花火物語」
「監督はこの作品から映画でどう描くかではなく、何を描くかに変わりました」

◇14年 「野のなななのか」

◇17年 「花筐/HANAGATAMI」
「40年前に、商業映画第一作にとすでに脚本化。クランクイン直前、大林はがんの宣告を受けましたが、撮影の完成までは『絶対大丈夫』という妙な自信が私にはありました。唐津の日赤病院に入院しながら現場に通いましたが、撮影からなかなか戻らなかったために病院から捜索願いが出たこともありました」

◇20年 「海辺の映画館ーキネマの玉手箱」
映画に出てくるピアノは監督が5歳の頃から弾いていた大林家のもの。「尾道の坂道の中腹にある家から撮影場所まで運びました」

(ライター・坂口さゆり)

※週刊朝日オンライン限定記事