そこには性的な内容の言葉やセクハラとなるようなものが含まれていたという。

「懲戒処分となった柴田教諭は被害教員やその交際相手の女性にわいせつな言葉を発した。また被害教員に強制して、交際相手に性的なメッセージを携帯電話で送信させるなどその点が処分にあたって重視された」(前出・神戸市幹部)

 懲戒解雇された柴田教諭の1人は東須磨小学校の保護者と子供たち以下のコメントを出した。

 保護者に向けては<このたび私の不祥事のより、たくさんの方々にご迷惑をおかけしてしまい、本当に申し訳ありませんでした。(中略)今回、私のしたことは社会人としてあまりにも幼稚で軽率であり、被害に遭われた先生方の気持ちをまったく考えない行動。子供たち「相手の気持ちを考える」ということを教える立場にありながら、被害に遭われた方の気持ちを考えることができず、たくさんの方を傷つけてしまった>

 子どもたちには<私は絶対にやってはいけない間違いをしてしまいました。そのため急に担任が変わったり、いろいろな混乱を与えることになってしまい、本当にごめんなさい。(中略)私は、自分がしたことによって、今まさにこのようなことになっています。もし最後に私から言えることがあるとすれば「先生のような大人にならないで」>

 懲戒免職となったは蔀教諭はハラスメントの認定件数が89件と突出していたが、謝罪のコメントは出さなかった。

「車に乗ったりする行為は器物損壊、激辛カレーは傷害など刑事事件にとされても言い訳ができない行為。責任は重大です。兵庫県警は懲戒免職となった男性教諭らの書類送検に向けて詰めの捜査をしています」(前出・神戸市幹部)

 処分を受けて、東須磨小学校では保護者説明会があった。出席した保護者の1人がこう話す。

「報告書をみて、こんなとんでもない人が先生として子供たちを教えていたのか思うと、腹立たしい。蔀教諭は懲戒免職されても謝罪もしない。これで教育者といえるのか? こういう先生をここまでになるまで放置していた神戸市も大問題です」
(今西憲之)

※週刊朝日オンライン限定記事

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今西憲之

今西憲之

大阪府生まれのジャーナリスト。大阪を拠点に週刊誌や月刊誌の取材を手がける。「週刊朝日」記者歴は30年以上。政治、社会などを中心にジャンルを問わず広くニュースを発信する。

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