「個々で葛藤があったものの昨年12月中旬には、メンバーの一人が業界有力者に『5人で独立すると決めた』と漏らしていました。一度は5人で独立するはずだったのに、妻の工藤静香の説得により、木村(拓哉)が一人とどまることになったのです」

 事務所への恩義で、残留を決めた木村の身の振り方によって、SMAPの「独立」は一変したというのだ。

「大手プロダクションが後ろ盾となって5人で独立できれば大丈夫ともくろんでいたものの、木村不在の4人だとSMAPではなくなってしまう。“5人でSMAP”でなくなってしまうのなら、謝罪して戻った方が良いという結論になりました」(前出・芸能プロ関係者)

 一件落着したように見えたが、今まで通りSMAPが活動していけるかは不透明だ。

「事務所側の、I氏に追随しようとした4人への怒りは大きい。こういう騒動が起こってしまった以上、他のタレントに示しをつけるために、4人に相応のペナルティーが科せられることになるはず。リーダーの中居が下手で、木村がセンターという生放送での立ち位置が物語っていたのではないか」(スポーツ紙記者)

 事務所の後輩との共演も少なく、“孤高のSMAP”とジャニーズ内でも別格とされていたが、今後は“孤高の木村”になると見られているという。

「この一件で、木村が事務所のお気に入りになったことは間違いない。全国お詫びツアーが開催されるという話も聞きますが、そこでもメンバー4人との格差が出ることが考えられます」(同) 

週刊朝日 2016年1月29日号に加筆修正