イベントに参加したバレー女子主将の木村沙織は、次のように振り返る。

「たくさんの子供たちのメッセージにすごく感動しました。自分の中でも今日の壮行会ですごく自信をもらったので、五輪に向けてのスイッチもこの会で入ったなって思う。より一層いい練習ができると思っています」(木村)

女子バレーでは史上初の4大会連続出場となる木村。しかしそのことに関しては「個人的にはあまり意識はしていない」と言い、「本当にここに来るまでにたくさんの方にお世話になっているので、感謝の気持ちを大会を通してしっかり伝えられるように、精一杯プレーしたいなと思います」と五輪に向けて改めて気を引き締めた。

また陸上男子100m代表で、注目度急上昇中のケンブリッジ飛鳥は、イベントについて「すごかったですね、本当、頑張ろうと思いました。小さい子供たちとかが一生懸命応援してくれたのがすごくうれしかったです」と振り返り、五輪では「ファイナルに残って、トップの選手と戦えるように頑張りたい」と抱負を語った。

 五輪で会いたい選手について聞かれると、やはり男子100m世界記録保持者のウサイン・ボルトの名をあげた。五輪直前のこの時期に太ももの負傷が報じられているボルトについて、ケンブリッジは「予想外なんですけど……無事に一緒に走れればいいなと思います」と話した。

 まだ候補選手しか決まっていないリレーメンバーについて聞かれると「(メンバーに)入りたい気持ちは強いですね。メダルのチャンスもあると思うので、狙っていけるといいなと思います」と、どん欲な姿勢をみせた。

 ベテランから五輪初出場の若手まで、幅広い選手が集まったイベントだが、どの選手も観客の声援を受けて改めて気を引き締めたようだった。(文・横田 泉)