また、日本テレビが、番組で“公式”に「バルス」を取り上げたことも、“バルス離れ”に拍車をかけたとみられる。今回、『ラピュタ』の放映中には、「dボタン」という番組の詳細を伝える機能を使えば、「バルス」までのカウントダウンが表示されていた。

 一方、放送する時期が悪かったとの指摘もある。前回は2013年8月2日。夏休みまっただ中だったが、今回は、放送日の翌日に大学入試センター試験が控えていた。そのせいだろうか、視聴率をみると、平均17.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)で高視聴率をマークしたものの、前回の18.5%に及ばなかった。

 では、次回以降、“バルス祭り”はどうなってしまうのだろうか。

「ツイート数でのピークは過ぎたとみていいでしょう。次もまた面白い試みがなされるかもしれませんが、前回の10万超えというのは厳しいのではないでしょうか」(同)

 企業が盛り上げて、ツイッター民はシラける……なんとも皮肉な話である。

(ライター・河嶌太郎)