まずひとつは、ランパス1冊で利用できるのは“一人だけ”というところ。もちろん、コピーもNGだ。基本中の基本ともいえる情報だが、これを知らないと職場仲間とのランチで気まずい思いをすることも……。同僚と割引でランチを食べるつもりが、会計で自分の分しか割り引かれないとなれば、微妙な空気が流れるだろう。また知ったうえで利用したとしても、同じ店に入って同じメニューを頼んだのに、片や通常の金額、片やワンコイン……となれば、やはり気まずい……。ひとりだけ得する雰囲気にならないよう、相手が持っていない場合は事前に伝えるなどしておいた方がいいかもしれない。

 また、利用可能時間にも留意しておきたい。ランパスには利用可能時間があるのだが、その時間帯は店舗によってさまざま。基本的にお昼の時間には変わりないのだが、「11時~」であったり、「14時~」であったりと意外に幅があるのだ。なかには13時~14時までの1時間限定といった極端に時間が短い店舗もある。行ったらもう時間外だった……なんていうことのないように、自分のランチタイムに合ったお店を事前にピックアップしておきたい。

 さらに、人気店には大行列ができてしまい、ランチパスポートが適用されるランチが終了してしまうこともある。人気店や有名店を狙う場合は、あらかじめ心しておいた方がいいだろう。

 こうした注意点に気を付ければ、ランパスを存分に活用することができるはず。おいしく賢く、ワンコインランチを楽しんでいただきたい。

(ライター・横田泉)