松本人志(写真:INSTARimages/アフロ)

 22日、「週刊文春」で性加害疑惑を報じられたダウンタウンの松本人志は、発行元の文藝春秋に対して名誉棄損による損害賠償などを求めて提訴したと発表された。ここに至るまで、文春報道に関する松本の対応には批判も多く上がったが、最も悪手だったのは1月5日のXへの投稿だろう。

【写真】大物芸人に「枕営業」を迫られたと告発した女性タレントはこちら

 同日、週刊女性PRIMEは「【画像流出】松本人志の性加害疑惑を告発した女性『本当に素敵で…』スピードワゴン小沢に送っていた“お礼”」という記事を配信した。同記事では告発者のA子さんが「飲み会後」に送ったとされるLINEの“お礼メッセージ”が掲載された。

性被害が起こった“飲み会”をセッティングした人物として、週刊文春は『スピードワゴン』の小沢一敬を実名で報じていました。週刊女性PRIMEはA子さんが小沢にお礼メッセージを送った経緯を伝え、『スクショの現物を入手』したと画像付きで報じました。メッセージは『今日は幻みたいに稀少な会をありがとうございました。会えて嬉しかったです。松本さんも本当に本当に素敵で』といった内容が書かれており、記事は大きな話題になりました」(週刊誌記者)

 この記事に松本はすぐに反応してXを更新。投稿には“流出したLINE画像”が添付され、さらに「とうとう出たね。。。」と意味深な一文が書き込まれていた。

 週刊女性PRIMEの記事と松本の投稿は大きな反響を呼び、SNSではA子さんの証言に疑問を抱く投稿も多く飛び交った。

「『文春の記事が本当なら、こんなLINEは打たない』とか『文春の報道とは全然違いますね』、『同意しているのであれば、性加害では無いように思う』といった、A子さんを批判する投稿が相当な数に達しました」(同)

著者プロフィールを見る
井荻稔

井荻稔

ライター。福岡県出身。大手新聞社で主にサツ回りとしてキャリアを積んだあと、主に週刊誌やネットメディアで記事を執筆。フィールドはカルチャーから政治まで広いがゆえに、逆に得意分野はなし。趣味は映画鑑賞と暴飲暴食。

井荻稔の記事一覧はこちら
次のページ
典型的な誹謗中傷のパターン