「私もテレビで生中継を見ていたのですが、思わず『バカ!』と叫んでしまいました。自滅のような形でイエローカードが出てしまうという、全く愚かなプレーです。北朝鮮はコロナ禍に苦しみ、約3年間、国境を閉鎖していました。あの選手は20歳のはずで、彼にとってアジア大会は生まれて初めての国際大会だったのでしょう。全く経験のない上、彼は幼い時から日本を『100年来の敵』とする教育を受けてきました。その結果、理解に苦しむ行動を取り、日本だけでなく世界から批判を受けた。北朝鮮の現指導部の責任は非常に重いと言わざるを得ません」

 日本サッカー協会(JFA)は10月3日、北朝鮮代表の反スポーツ行為に対し、アジアサッカー連盟(AFC)と国際サッカー連盟(FIFA)に意見書を提出したと発表した。

 次は、フェアな試合が行われることを期待したい。

(井荻稔)

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井荻稔

井荻稔

ライター。福岡県出身。大手新聞社で主にサツ回りとしてキャリアを積んだあと、主に週刊誌やネットメディアで記事を執筆。フィールドはカルチャーから政治まで広いがゆえに、逆に得意分野はなし。趣味は映画鑑賞と暴飲暴食。

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